スプリングバンク蒸留所がリリースするピーテッドモルト「ロングロウ」。ロングロウはオフィシャルボトル以外に、赤ワイン樽でウッドフィニッシュ(追熟)した「レッドシリーズ」があります。今回(2019年5月下旬)リリースされたロングロウ レッドは、バーボンバレルで8年熟成後、ニュージーランド産のピノ・ノアールカスクで3年追加熟成した11年物です。
LONGROW RED 11YEARS
PINOT NOIR CASK MATURED 700ml 53.1%
色 レッドアンバー
香 熟した葡萄、バニラ、チョコ、焦がした樽、燻煙、硝煙、潮
味 甘味・酸味・苦味が一体となって鞭に広がり、タンニンのグリップ感が舌に残る。しっかりとしたピートスモークとベリー系の甘味が残り、スパイスのテクスチャーと重なって余韻となる。フルーティーでスモーキー。度数も申し分なく、飲みやすくも飲み応えのある満足度の高いボトルでした。
感 ロングロウ レッドは個人的にも好みのボトルです。昨年飲んだカベルネフランカスクは今回のピノ・ノアールカスクよりも硝煙感が強く印象的なボトルでした。口に広がる火薬のようなピートフレイバーとベリー系の甘酸っぱい風味が絶妙に重なり合った、素晴らしいクセをもつ一本だったのを思い出します。レッドシリーズは限定物なので手に入れることが比較的難しい一本ですが、スプリングバンク蒸留所から年2回ほどでしょうか?定期的にリリースされている継続商品のようです。毎回リリースが待ち遠しいボトルのひとつです。