乙女座 2000 by北の巨人

「北の巨人」と言われるハイランドパーク。ここは僕が次に行ってみたいコットランド最北の蒸留所です。今回はホグスヘッドで19年熟成されたボトラーズものです。

このボトルは2000年9月に蒸留されたニューポッドだけに9月生まれということで、僕と同じ乙女座です笑 長い歳月をホグスヘッド樽(250ℓ)で眠り、2020年3月にカスクストレングスでボトリングされました。もちろんシングルカスクです。ラベルにはピーテッド・オークニーと記載されれいるだけなのでスキャパかハイランドパークかに絞られますが、このヴァーゴ2000はハイランドパークの19年物が詰められたものです。(限定306本)


ミレニアムで世界が湧いた2000年。世界各地でイベントやパーティが盛大に催され、TVでも連日放送されていたのを覚えています。僕も当時は一旦お酒の仕事を離れ、友人と二人で島根県のスキー場でシーズンバイトとして働いていました。 確か1999年末から2000年の3月末までだったと思います。懐かしい! スノボーにドハマっていた20代の僕にとっては、これ以上ない最高の条件でした。 大阪や九州からバイトに来てる人も多かったですね。スキー場の麓にポツンとある2階建てのプレハブで寮生活をする中、そう時間もかからず打ち解け、仲良くなったメンバー達と毎日がパーティーのように過ぎていきましたw 2人枠しかないパトロール部門に僕と友人の2人が抜擢されてからは夜勤メインの仕事に変わり、ICS(人工降雪機)の整備をスキー場内の小部屋に住み込んでやったり、パトロール隊長が仕留めたイノシシをレストランの厨房を借りて一から捌いたりと、貴重な経験のオンパレードでした。昼は暇なので毎日滑り放題w そのためにここへ来たといわんばかりに朝から晩までw それはもうほんとに素晴らしかったのですが、周りのバイトさん達から白い目を向けられることもしばしばありました笑  大晦日に近くのスキー場でミレニアムカウントダウンが催され、打ち上げ花火とともに新しい時代の幕開けをみんなで祝ったことは今でも記憶に残っています。このヴァ―ゴ2000のボトルを眺めながらふとそんなことを思い出しました。


PEATED ORKNEY 19years

STELLAR SELECTION Virgo 2000

Hogshead 55.1% (2000/Sep – 2020/Mar)

ラベルを見ると下には、 英国で最も長い歴史を誇るワイン&スピリッツ商 BB&Rのボトリングと書かれています。しかしこのステラ―セレクションは日本のインデペンデントボトラーWhisk-eからリリースされたオリジナルボトルと紹介されています。この辺りがよく分かりません?瓶詰めはBB&Rが行い、Whisk-eは輸入業者ということなのでしょうか?

 塩キャラメル、青リンゴ、蜂蜜、ホワイトチョコ、香ばしいピート、メンソール

 優しい甘さのある滑らかな口当たり。遅れて温かみのあるチリ系スパイスが心地よく鼻に抜ける。優しい苦味と、柔らかな甘味が潮のニュアンスを微かに帯びてじっくりと広がる。厚みのあるモルトの余韻が長く続き、最後はさっぱりとキレのあるフィニッシュとなる。

 控えめな酒質の奥にある豊かさと複雑さ。主張は決してそんなに強いわけではありませんが存在感はちゃんとある。そんなギャップに魅せられるボトルです。これも19年という長期熟成の賜物であり、いままで経験したことのない「静かな満足感」がありました。これ美味しいですね! 想像し過ぎかもしれませんが、乙女座イメージと上手く重なっているようにも思える優しく豊かな酒質に、本家にはないボトラーズリリースならではのポテンシャルを感じました。いい経験になりました。

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