ウルフバーン ラングスキップ

ウルフバーンのロゴは、16世紀スイスの博物学者で動物学者のコンラート・ゲスナー(1516-1565)の作品「四足の獣と蛇の歴史」から取られたものだそうです。ウルフバーン蒸留所があるスコットランドのはるか北、海岸周辺に生息する海オオカミを見た人には幸運がもたらされるといった言い伝えがあるとか。ラングスキップという名前は、かつてケイスネスの海岸線を支配したバイキング襲撃船である「ロングシップ」から取られています。蒸溜所4番目のボトルとなるラングスキップは、ファーストフィル・バーボンカスク熟成を58度でボトリングしたハイプルーフ仕様。バーボンカスク100%のシンプルな原酒構成とカスクストレングスに近い度数は、原酒の熟成に対する蒸溜所の自信を裏付けています。


WOLFBURN LANGSKIP 58%

 コッパーアンバー

 アップルジンジャー、レーズン、粘土

 粉っぽいモルトのテクスチャ、柑橘系の爽やかな甘味に諸島系っぽいソルティさ、仄かなピートに温かみのあるスパイスがある。湿った木材のような樽香が奥にあり、個性的な風味に貢献している。熟成感・余韻もほどほどにあり、飲んだグラスからは土っぽいピートが優しく香る。

 あともう少し。しっかりとキャラクターが存在するモルトです。美味しく楽しく飲める満足いくモルトです。しかしここまで来たならもう少し行ってみよう!って欲張ってしまうやつですこれ。どこか諸島系モルトのニュアンスをもつウルフバーンですがハイランド特有のフローラル・フルーティー系の風味が増し、程よい熟成によって生まれる芳醇な余韻がもう少し加われば、僕に幸運をもたらすボトルになると思います。

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