ボウモア ヴォルトエディションNo.2

「VAULT(ヴォルト)」とは金庫・貴重品保管室という意味で、ウイスキー蒸留所においては、樽に詰められた原酒が保管されている「熟成庫」のこと指します。ボウモア蒸留所には世界最古といわれる第一熟成庫(No.1 VAULT)があり、数々の貴重なウイスキー原酒がそこで深い眠りについています。No.1 VAULTの特徴は、海岸付近にあるため地表標高が満潮時の平均水面よりも低い「海抜0メートル」に位置していること。でもそれは湿度と温度のバランスに恵まれ、海からの潮風をたっぷりと吸いこむ魅力的な熟成条件でもあるようです。今回はNo.1 VAULTシリーズの第二弾「ピートスモーク」がリリースされたので試飲してみたいと思います。


BOWMORE VAULT EDITION

SECOND RELEASE Peat Smoke 50.1%

色 ブラウンアンバー

 奈良漬、クリームチーズ、燻製塩、いぶりがっこ、ドライフルーツ、

 濃縮感のあるフルーツにジンジャーをおもわせるスパイス。程よいピートスモークが燻ぶり、ボウモア特有の旨味・風味が鼻に抜ける。熟成感も程よくあり、潮の心地よい樽香と共に余韻が続く。微かなサルファリーを感じるが、むしろそれはいい薬味となっている。

 以前ボウモアのハイプルーフボトルに惹かれて買ったテンペストはいつの間にか終売し、その後継ボトルという位置づけにあるヴォルトエディション。前回のアトランティック・シーソルトに続きその名もピートスモークと、よりフェノール系を強調した風味に。実際飲んでみると、甘味と塩味のバランスが取れて熟成感も程よく美味い。海や海藻といったヨード系のニュアンスではなく、香ばしい山や木材系のピートを感じる。他のアイラモルトを飲んでてもそれぞれ異なるピート香があるように、確かピート切り出す場所や深さによる違いだと聞いたことがある。ピート(泥炭)つまり土のことを思いながら舐めるウイスキーがあるなんて面白いじゃない。それにブルーチーズや燻製ともよく合いそうだし、個人的にファーストよりこっちの方が好みです。

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