クリーミーなモルティさとがっつりピートスモークの融合。
ポートシャーロットは2018年にブルックラディ蒸溜所で生まれたヘビーピートタイプのシングルモルト。
1881年に創業したブルックラディ蒸溜所は度重なるオーナーの交代で休業期間も長く安定した稼働ができていませんでしたが、2000年にマーレイマクダビット社がオーナーになったことにより復活を遂げました。(2012年からフランスのレミーコアントロー社がオーナー)
同蒸溜所はスコッチにテロワールを導入したアイラモルトの革新派でもあり、大麦の品種やそれがどこで育ったものかに重きを置いたシングルモルト作りの探究者でもあります。原料のトレーサビリティーもオープンなので非常にわかりやすく、一本のウイスキーに向きあう楽しさを教えてくれます。
ポートシャーロットは「ザ・クラシックラディ」や「オクトモア」と共にブルックラディのフラッグシップとなっていて、その特徴は3つの樽で熟成されたヘビーピートタイプのウイスキーであることです。
1 ファーストフィルアメリカンウイスキー樽 65%
2 セカンドフィルアメリカンウイスキー樽 10%
3 セカンドフィルフレンチワイン樽 25%
このようにそれぞれ異なる樽で10年以上の熟成を経た原酒は、バランスの良い比率でブレンド後ボトリングされています。スモーキーレベルを表すフェノール値は40PPM。
PORT CHARLOTTE 10年
40ppm 50%
香 塩キャラメル、オレンジピール、海藻、バーベキュースモーク
味 チリ系のスパイスに柑橘フルーツを伴ったクリーミーなモルトフレイバーにすっきりとしたピートが重なる。カスタードクリーム、ライ麦トーストのような味わいも楽しめる。
感 全体的にスッキリとしていてほろ苦いピートがクセになるシングルモルト。バターのような滑らかな舌触りにモルト風味も独特で心地よい。アイラモルトらしさもしっかり感じられ、他にはない唯一無二の味わいがあるように感じます。例えばボウモアより男性的でアードベッグよりは中性的なポジションにいるような感じでしょうか?笑