オールドパティキュラー2019「空気」

オールド・パティキュラーシリーズは2013年からリリースされているダグラスレイン社の新シリーズ。旧ダグラスレイン社の「OMCシリーズ」と同じ位置付けにあり、今後の新ダグラスレイン社における中心的な役割を果たすフラッグシップ・レーベルです。スコットランド中の蒸留所から個別に選ばれ、熟成したモルトやグレーンなどのシングルカスクをそのままボトリングした贅沢なシリーズで、ボトリングは1樽のみからノンチル・ノンカラーで行われます。各ボトルには蒸留された時期、熟成方法、瓶詰めされた時期の詳細が含まれているのも特徴。今回試飲するのは2019年の限定シリーズで、四大元素(火・空気・水・土)をテーマにした「オールド・パティキュラー エレメンツ・コレクション」の第二弾 AIR(空気)です。

このボトルはキャメロンブリッジ蒸留所で1991年に蒸留・リフィルホグスヘッド(250ℓ)で27年熟成したグレーンウイスキーが詰められています。スクストレングス(53.6%)でボトリングされたもので、あまり出回ることのない熟成グレーンウイスキーのボトルとなっている酒類販売企業ディアジオ社所有のキャメロンブリッジは年間生産量約1億ℓという巨大なグレーン蒸留所。ここで蒸留され長期熟成したグレーンを飲めるとは、またその機会に恵まれたことを嬉しく思います。


Old Particular Elements / Cameronbridge 27 Years / “Air” Edition 53.6%

 麦わら

 優しいスパイス、バニラクッキー、黒砂糖、バーボン

 リンゴや洋ナシを思わせるフルーツの甘味とスパイスの柔らかく繊細なハーモニー、複雑かつ清々しいグレーンの味わい、程よい熟成感と軽いウッディネス、ピートは感じません。フィニッシュにかけてアップルパイ、スポンジケーキ、バニラなどのフレーバーが強くなり余韻となって続きます。

 美味い。口に含むと重層的な味わいがめくるめく開き、満足いく味わいがありました。グレーンウイスキーは主にブレンデッドウイスキー用に混ぜられる脇役としてしか知られていませんが、27年という長期熟成も手伝ってかグレーンのもつ静かなポテンシャルを十分に引き出した主役級ボトルとなっています。1991年の蒸留液を今味わっていることにも感動するし、シングルモルトとは違った芳醇なスパイスの熟成感がたのしめる。ウイスキーの魅力をまた一つ知れたように思います。

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