コーヴァル フォーグレーン

2008年シカゴに誕生したウイスキーメーカー「コーヴァル」。他のアメリカンに群れることのない革新的なクラフトウイスキーを目指す蒸留所。原料は全て有機栽培で造られたオーガニックのみを100%使用し、ドイツ製のハイブリットスチルで電子制御による徹底した蒸留コントロールを行っています。さらにウイスキーは一切ブレンドせず、熟成したシングルバレルからのみのボトリングしかしません。Whisky Advocate誌が選ぶ「最も影響力のあるクラフト・ウイスキー・メーカーの1社」にも選ばれるなど今注目が集まっています。

創業者でありマスターディスティラーのロバート・バーネッカー(右)と代表取締役社長ソナット・バーネッカーの夫婦二人。 オーストリア出身のロバートは実家が蒸留所兼ワイナリーであったこともあり小さいながらも丁寧かつ上質なスピリッツを作り上げるクラフト産業に憧れ、いつか自身の蒸留所を持つことが夢であった。ソナットはオックスフォード大学で修士号を、ロンドン大学にて博士号の学位を取得後、ドイツ、アメリカを中心に大学教授を十年以上に渡り経験。そして2008年、その職業から離れ彼女の生まれ故郷であるシカゴにて夫ロバートと共にウイスキーをつくり始めたのが2008年のこと。


FOUR GRAINは4つの穀物を使用したウイスキー。大麦37.5%、小麦12.5%、オーツ麦37.5%、ライ麦12.5%の全て有機栽培のオーガニックを使用、酵母も酵素もオーガニックというこだわり。2012年 IWCでは金賞を獲得したボトル。

KOVAL FOUR GRAIN

 コッパー

 新品の家具、ボンド、セメダイン、ペパーミント、メンソール、アプリコットティー、焼きリンゴ、バニラ、クローブ、オーク材、ライ麦パン、オートミールなど

 酸味を伴ったスパイスと複合的な甘さ、出汁醤油の旨味を連想させる穀物由来の濃縮感が口に広がり、全体的に重厚感のある味わい。中盤から紅茶の華やかなニュアンスが強くなり、苦味を伴ってすっきりとしたライトなフィニッシュとなる。

感 芳醇でスパイシー、華やかで重層的?どう表現すればいいか。今まで味わったことのないアメリカンウイスキーの味わいがあります。化学肥料や農薬の使用を控え、有機肥料を用いて安全な作物の収穫を目指すオーガニックへのこだわりや電子制御による安定したハイブリッド蒸留など、ダイナミックかつロジックなウイスキー造りがこのウイスキーの風味を生み出すのでしょうか。

ロバートが独自設計したハイブリッドスチルは、基本となるポットスチルにコラムスチルを搭載したもので、世界でも類のないユニークな蒸留技術を実現しています。制御のため全工程で蒸留器と電子機器(iPadなど)を連動させるのも今まで聞いたことがありません。詳しくはわかりませんがこのハイブリッドスチルの構造として単式と連続式のコラボといった印象があります。岡山蒸留所で同じようなものを見たことがあるという程度なので、今度調べてみたいと思っています。

バーボンやアメリカンウイスキーはスコッチに比べシンプルな味わいで分かりやすい印象ですが、このフォーグレーンは上品で複雑な風味があり、どこか洗練された奥行きのある味わいそして新しさがありました。現在コーヴァルからリリースされているのはこのフォーグレーンを始め、バーボン、ミレット、ライの計4種類となっています。その他も興味ありです。

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