ノアーズ・ミル NOHA’S MILL

ウィレット蒸留所 Estd1936

アメリカ・ケンタッキー州で一番小さなバーボンメーカー「ウィレット蒸留所」はケンタッキー・バーボン・ディスティラーズ社による家族経営の蒸留所。以前はフランスでブランデー蒸留業を営んでいたウィレット家、高度な蒸留技術をもつ一族として知られていたようです。

1936年にスタートしたウィレット家の蒸留所“The Willett Distilling Company”ですが、70~80年代の大気汚染や廃棄物処理などの環境問題に対応できず蒸留を停止。その後、蒸留所はエタノールの製造へ切り替え、他社バーボンのボトリング業などを主に行うようになります。激動の時代だったと思われますが、大手企業グループの傘下に収まることはなく家族経営を続け、2012年に再稼働しました。2014年には「ウィレット蒸留所」として最初のウイスキーをリリースするなど、今注目のバーボンメーカーとなっている。

“ノアーズ・ミル”は、「ケンタッキー・バーボン・ディスティラーズ社」が90年代からリリースしているスモールバッチ・バーボン・コレクションです。ヘブンヒル社より原酒を購入し独自に熟成させたバーボンで以前は15年表記でしたが、若い原酒と長期熟成原酒をバッティングさせることで飲み応えのある年数表記無しにリニューアルされました。

NOAH’S MILL 57.15% SMALL BATCH

「スモールバッチ・バーボン」とは、こだわりの少量生産で10樽以下の品質の良い原酒のみをブレンドし、様々な規定を乗り越えたバーボンのみが名乗る事を許される称号です。代表的なブッカーズや他のスモールバッチ・バーボンと同様、このノアーズ・ミルも大量生産ではつくり出せない職人による芸術作品のようなバーボンです。

2011年にサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで最高金賞であるダブルゴールドメダルを受賞したノアーズ・ミルは、全てのバーボンの頂点に輝いた功績をもっています。

この蒸留所の特徴は蒸留工程にあります。通常のバーボンと同じように初留は一般的な連続式蒸留器で行うのですが、再留をシングルモルトで使用される単式蒸留器で行うという独自のこだわりを持っていること。単式蒸留つまりポットスチルで蒸留し、香り高いニューポットを得ることで他にはないコンテンツの多い味わいを生み出しています(ウィレットポットスチルリザーブなどがそうです)。因みにノアーズ・ミルは購入した原酒を熟成しスモールバッチでボトリングしたものですのでこのニューポッドは含まれていません。

色 マホガニー

 リンゴ、チョコレート、バニラ、湿った木材、レンゲソウ、松ヤニ、ニス

 フルボディでスパイシーな酒質の中に繊細なフルーツの酸味、オイリーでボンドのような香りのアルコール感、フィニッシュはビターチョコレートのようなほろ苦とドライなテイストが現れ、ウッディーな余韻となる。口当たりも円やかで深みのある洗練された味わいがあり、バーボン特有の甘味や酸味がしっかり楽しめるボトルだと思います。前リリースの15年物もぜひ飲んでみたいですね。ノアーズ・ミルは非常に完成度が高く、人気のあるバーボンだと実感しました。

“ノアーズ・ミル NOHA’S MILL” への2件の返信

  1. 原酒を購入して自家熟成していると書いてあるんですが、その後に蒸留方法についての記述があります。ウィレット蒸留所で蒸留されたものではないのですか?

    1. こんにちは。確かにそうですねノアーズミルは購入した原酒で構成されますが、ウィレットの単式蒸留によるニューポッドは入らないというのが正しいかと思います。ご指摘ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です