マクリームーア
アイル・オブ・アラン蒸留所がつくるシングルモルトは、優しい口当たりで飲みやすく、諸島系モルトの中では比較的大人しい印象があります。現行品から限定品までアラン蒸留所では年数表記のある長期熟成タイプのものから、数種類の樽で追加熟成したカスク・フィニッシュタイプがあり、ボトリングされる度数も様々。上品で大人しいアランモルトですが2004年から毎年、ピーテッドモルト(20ppm)を使用したマクリームーアを限定生産し、新たなシリーズの一つとしています。マクリームーアとはアラン島の西海岸にあるピート湿原のことで、そのミステリアスな湿原は、青銅器時代のストーンサークルやスタンディングストーンが今でも点在し、ケルト神話に登場する巨人戦士フィンガルが、愛犬のブランを繋いだとされる石がある場所だという。
アイル・オブ・アラン蒸留所のオープンは1995年と比較的新しく、オーナーはハロルド・カリーという人物であった。彼は当時2000人もの投資家を募り、1835年以降ウイスキーがつくられることのなかったこの島へ上陸した。実に160年ぶりとなるアラン島でのモルトウイスキー生産を再開させました。現在では多くのモルトファンに支持され、諸島系を代表するウイスキーメーカーに成長。2016年には年間生産量75万ℓ~120万ℓへと設備を拡大しています。
ARRAN MACHRIE MOOR CASK STRENGTH
今回購入したマクリームーア・カスクストレングスは2017年の限定ボトルです。ノンチル・ノンカラーで度数58.1% 樽の構成は不明。
色 イエローゴールド
香 キャラメル、カスタードクリーム、ホワイトチョコレート、香ばしく暖かみのあるピート、オーク樽、ライム、焼いたパン、洋ナシ
味 穀物系の甘味、ジンジャースパイス、収斂性のある酸味、潮、シトラス、紅茶、モルティーな味わいを包み込むミディアムピートがバランスよく、フィニッシュにかけてオーク由来のウッディネスが軽やかに続く。アランのモルトシリーズの中でも好みのタイプです。コスパも良く総合的に素晴らしいボトルだと感じました。
ARRAN MACHRIE MOOR CASK STRENGRTH
“マクリームーア カスクストレングス MACHRIE MOOR” への1件の返信