キルホーマン ロッホゴルム 麦からグラスまで -KILCHOMAN LOCH GORM-

アイラ島の若き小さなウイスキーメーカー

KILCHOMAN( キルホーマン )は歴史こそ浅いものの職人たちによる丁寧なつくりやクオリティーが評価され、IWSCの「シングルモルトスコッチウィスキー 年数表記無」カテゴリーにおいて、最高賞となるトロフィーを受賞した蒸留所でもあります。

「麦からグラスまで」をモットーに

キルホーマン 蒸留所の特徴といえばスコットランドで19世紀までは一般的であったファームディスティラリー(農場蒸留所)としての生産スタイルを再現している点です。大麦の栽培やフロアモルティングなど重労働な作業も少人数の職人の手によって行われるなど、こだわりのウイスキー作りが行われています。

ロックサイドという農場の一部を改装して建てられた同蒸留所は、自社で栽培した大麦をフロアモルティングすることで原料全体の約20%を賄っているという。年間生産量も他の蒸留所と比べると圧倒的に少なく年間9万リットルだとか。小規模ではありますが工場内にはボトリング設備もあり、収穫からボトリングまで一貫して行っているこだわりの蒸留所であります。

キルホーマン 蒸留所の歴史はまだ浅く稼働は2005年から、創設者はアンソニー・ウィルスという人物でアイラ島に124年ぶりにできたアイラ最西端の蒸留所として当時話題になりました。今回は キルホーマン のシリーズの中でもクールな黒ラベル、ロッホゴルムを飲んでみたいと思います☆

KILCHOMAN  – LOCH GORM –

SHERRY CASK MATURED 700ml 46%(DISTILLED2009 – BOTTLED2017)

購入したボトルは2017年にボトリングされたオロロソ・シェリーバットの7年熟成で世界13500本の限定だとか、私はいつもストレートで飲むので、早速テイスティンググラスに注いでみます。

色は琥珀色でも赤味がかったマホガニーのような綺麗な色です美味そう!アルコール度数は46%でアイラモルトらしいフェノール値50ppmのヘビリピーテッド麦芽を使用しているということです。

香りはやはりアイラモルトらしいどっしりとしたピートが立ち昇り、オロロソシェリーカスクによる深みのあるフルーツ香と、どこか生ゴム?を思わせるよなもの、そしてチョコレートのような甘やかな香りもあり、7年熟成の少々若いキャラクターが刺激のあるアルコール臭となって鼻をついてきます。

キルホーマン は他の蒸留所に比べ蒸留液のミドルカット幅(実際樽に詰められ熟成させる部分)が短く設定されれているのも特徴で、このレス・フェインティによって熟成が早く進むのだといいます。

味わいはドライフルーツとスパイスが鼻に抜け、香りにもあった生ゴムのような独特なオイル・タール感がピートとともに現れ少々複雑な余韻となって甘く続きます。これはなかなかの曲者だなと感じました。しかし一週間ほど経過した時に飲んでみると靄のように掛かっていたゴム感は消えクローブのような香りに変化し美味しく飲めました。7年熟成でもしっかりとした味わいがあり、一体どんなウイスキーがこの先登場するのか非常に楽しみです。

キルホーマン 蒸留所のセールスマーケティングマネージャーを務めるピーター・ウィルズ氏のコメントによると同蒸留所がウイスキー造りにおいて表現したい香りや味わいはバーボン樽による熟成が不可欠だという。この蒸留所の約8割がバーボン樽熟成であるのはそう言った考えからであり、今回飲んだシェリーバット原酒を贅沢に詰め込んだボトルは貴重であるといえます。次回はぜひバーボン樽の方も飲んでみたいと思います。

 

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