グレンモーレンジ ミルション GLENMORANGIE

 

ミルション

ゲール語でミルションとは「スイーツ」のこと。今回紹介するグレンモーレンジ・ミルションは蒸留所のプライベート・エディション第7弾となるボトルで、「樽のパイオニア」とも呼ばれるビル・ラムズデン氏の凝りに凝った仕様となっている。特筆すべきポイントとしては、ポルトガルの赤ワインを払い出した直後の、まだワインが滴るようなバリック樽(ヨーロピアンオーク)を、再度燃やして内側をじっくりとトーストしキャラメライズ化した樽を使用していること。

詳しくは、そうしてできた樽、269樽をスコットランドへ運び、そこにグレンモーレンジィ・オリジナル(10年)とほぼ同様のウイスキーを詰め、2年半の追加熟成を施し、その中からさらに167樽を厳選しボトリングしたものとなっている。このミルションは全世界5000ケースのリリース、日本では2016年3月から限定販売されました。

 

GLENMORANGIE  Private Edition 7 MILSEAN 46%

“Unnecessarily Well Made (完璧すぎる)”ウィスキー、グレンモーレンジは、スコットランドのハイランド地方で生まれ、設立は1843年と古い。伝統と最新技術を融合させるパイオニアとして高い評価を受け、グレンモーレンジの特徴であるフルーティーでフローラルな風味は、職人たちの熟練技とスコットランドで最も背の高いポットスティルを使用した蒸留から生み出される。このミルションは、トーストして赤ワイン由来の糖分をキャラメル化させることで、ワイン特有の甘さとスパイシーな香りを引き出すことに成功、その樽を加熟成に使用した、まるでスイーツのようなウイスキーだ。赤と白のボトルネックも印象的。

 赤褐色

 桃、プラム、レモンティー、スポンジケーキ、黒糖、オレンジ、ココナッツ

 とろみのある滑らかな口当たり、バターケーキのような甘さが口いっぱいに広がる、砂糖漬けしたフルーツ、プラム、桃、微かなスパイス

思っていたより自然な甘さで、上品な香り・味わいに仕上がったシングルモルトです。ストレート・ロック・ハイボールなど、それぞれの味わいが楽しめ、スコッチ初心者や女性にぜひお勧めしたい一本ではないでしょうか。私個人としては最後に飲む〆のスイーツ・ウイスキーとしていただきたいボトルです。

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