ベンリアック12年 ホライズンズ BENRIACH

ホライズンズ 3回蒸留

2017年グレンアラヒー蒸留所は新オーナーを迎え今までブレンデッドウイスキー用の原酒提供や、わずかにボトラーズリリースだけだった蒸留所を、半世紀の眠りから目覚めさせるようにオフィシャルボトルを数種リリースし注目を集めた。新オーナーのビリー・ウォーカー氏、元はベンリアック蒸留所のオーナで、さらにグレンドロナック蒸留所とグレングラッサ蒸留所を傘下に所有していた人物である。

ビリー・ウォーカー氏がアメリカの巨大企業ブラウンフォーマン社にベンリアックビジネスを売却したのが2016年のこと。彼のサイン入りのベンリアックシリーズは現行品をもって消え、ブラウンフォーマン社による新たな舵取りに興味津々といったところ。

今回購入したベンリアック・ホライズンズはスペイサイドでも珍しい3回蒸留のシングルモルト。1990年代からベンリアックでは3回蒸留の原酒生産が始められ、ホライズンズがリリースされたのは2010年になってから。ホライズンズ(HORIZONS)とは「地平線」を意味し、新たな領域を意識した、スペイサイド3回蒸留の新感覚的シングルモルトといえる。

BENRIACH 12YEARS  HORIZONS 50%

ベンリアック12年・ホライズンズは2011年のIWSC(国際ワイン&スピリッツコンペティション)でブロンズメダルを獲得。

3回蒸留したニューポットをファーストフィル・バーボンバレルで熟成後、スペイン・オロロソシェリーカスクで追加熟成させています。年数の振り分けは不明ですがバーボンで10年、シェリーで2年といった感じだと思います。

 レモンゴールド

 蜂蜜、ナッツ、バタースコーン、ヘーゼルナッツクリーム

味 鮮度のあるすっきり感、甘く上品なオーク、蜂蜜クリーム、ナッツ系のコク、フルーツ香などがバランスよく、3回蒸留によるものなのかはっきりとは分かりませんが、全体的にスッキリとたクリアな味わいの中に、それぞれの樽の良いところが素直に入っているのが特徴。度数も50%と薄めすぎてないとこも良いです。個人的には好きなタイプ、素晴らしいボトルに出会えました。

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