ロゼリュール 3種 フレンチウイスキー

 

Grallet Dupic(グラレット・ドゥピック)蒸留所はフランスは東北部のロレーヌ地方に所在する。同蒸留所はムルト=エ=モゼル県のナンシーとヴォージュ県のエピナルのほぼ真ん中に位置し、南にはアルザス地方をまたぐヴォージュ山脈がそびえる場所。

ロゼリュール村でミラベルプラム(スモモの一種でサクランボを少し大きくしたくらいの大きさ)の生産を主にブランデーやリキュール、お菓子、化粧品など数々の商品を生産販売する家族経営の会社・蒸留所である。この蒸留所でシングルモルト・ロゼリュールの蒸留が始まったのは2002年から。自家栽培の大麦を使用したシングルモルトを造っている。エティンセル、セバスチャン、エステレルという大麦品種を使用し180の農地300haで独自栽培が行われているという。

ROZELIEURES

ORIGINE COLLECTION  40%

 

 アンバー

 梅、レーズン、オーク材、仄かなピートスモーク、皮革

 滑らかで温かみのある口当たり、優しいスパイスを伴ったフルーティーな甘味、始めオイリーに感じるが後半にかけて、じんわりとほろ苦いタンニンのグリップ感が舌に広がり、ドライな印象へと変化する。全体を包む優しいピートとスパイシーな味わいが最後まで残る。

ORIGINE (起源)

ORIGINE COLLECTIONは、自社産麦芽を使用し2回蒸溜、シェリー樽とコニャック樽を熟成に使用しバッティングかフィニッシュさせたシングルモルト。熟成年数は不明で、自社麦芽を使用とあるけど他のボトルはどうなのか使用比率も100%なのか不明です。謎に包まれた部分の多い蒸留所です。少量の加水によって味わいにまとまりが出ます。開封後の瓶熟についてもどうなるか楽しみです。


 明るい麦わら

 松ヤニ、ニス、ピートスモーク、植物、フローラル

 濃縮感のあるモルトの甘味とペッパー系のスパイス、植物の根を思わせる独特な風味と泥炭のニュアンスが鼻に残る。梨のようなフルーツ感、クセと甘味が両極的なアンバランス感となって存在しているが、加水によってまとまった味わいになる。ニューポッドのような風味。

TOURBE (泥炭)

TOURBE(トゥルプ) COLLECTIONは、30ppmのヘビリーピーテッド麦芽をバーボン樽とホワイトオークの新樽で7~8年熟成させたシングルモルト。

独特な味わいです。植物の青臭さとでも言いましょうか、どこか籠ったような不快な風味がありましたが、開封後一週間ほどでこの要素も抜け、モルトの甘味との一体感が出てきます。こちらも少量の加水によってよりバランスが整います。どこか癖になる味わいを持った一本です。


FUME COLLECTION 46%

 

 濃いアンバー

 ピートスモーク、レーズン、生ゴム、紅茶

 ベリー系の酸味を伴った甘味、硝煙のニュアンスとピートスモークが重なり深みのある味わい。コーヒー、後半にかけてタンニンの苦味が現れドライ、心地よいすっきりとした甘みが残る。

FUME (煙)

FUME(フューム) COLLECTIONは、20ppmのピーテッドモルトを使用。フィノシェリー、オロロソシェリー、ペドロヒメネス、3種のシェリー樽を6~7年熟成させた原酒をバッティングさせたシングルモルトです。この3本の中では一番まとまった飲みやすい味わいを持っています。使用する大麦麦芽のせいなのかは分かりませんが、ロゼリュールのベースとなる原酒は優しく温かい酒質を持っているように思います。こちらも少しの加水をお勧めします。

フランス東北部の気候条件やグラレット・ドゥピック蒸留所のウイスキーに対する思いなど、これからも注目していきたいと思います。

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