ロングロウ10年 レッドシリ―ズ2021

大人気のレッドシリーズ。今年はマルベックカスク!

やはり。緊急事態宣言は30日まで延長か。依然としてデルタの猛威は止まらないが、ワクチン接種者も同時に増えてきたことにより連日テレビで見る感染データに変化が現れていることがわかったらしい。ざっくり言うと明るい兆しが見えてきたということ。11月までに全国民の8・9割が接種者となることでみんなが動けるようになるのかな。そうなって欲しい。しかし有り余る時間というものは贅沢なものだ。例えそれが意思とは異なる要請された休業でも。一人で部屋にいても日々新しい情報やモノがいくらでも入手できる便利な時代。でも思うことがある。生活がいくら便利になってもリアルな承認欲求、つまりコミュニケーションがないことによるストレスはなかなか辛いものだということ。人間はマシンではない。五感や常識感覚、それぞれの経験から得たオリジナルの観点をもっている生き物。それらをフル動員したリアルな関わり合いがないことは人生において大変不幸なことであるということをひしひしと感じずにはいられない。当然のことかもしれないし、職業病かもしれないが、大切なことだと今まで以上に感じている。

ロングロウは皆さんもご存知であろうスプリングバンク蒸留所のヘビーピートタイプ。このレッドシリーズは毎年異なる赤ワインの樽を使用して熟成を行った限定シリーズで、カスクストレングスでボトリングされている人気商品です!2021年にリリースされたロングロウ・レッドはバーボン樽で7年リフィルマルベック樽(南アフリカ)で3年の計10年熟成です。世界限定10,000本うち日本へは360本が限定入荷。

LONGROW RED 10YEARS

REFILL MARBEC MATURED 52.5%

マルベックとは数ある赤ワイン用ブドウ品種の中でも個性的な品種。小粒で果皮の色が黒っぽく、タンニンが豊富でポリフェノール含有量が高く、酸味はそれほど強くない。若いものはブラックベリーの香りやスミレの香りと表現され、果実の香りというよりも花を連想させる強く個性的な香りが特徴のようです。5年以上熟成させると鉄分や獣香といったマルベックらしい独特な風味が現れる品種のようです。

感想 古紙のような古ぼけた感じ、粉っぽい生地、干し葡萄、フルーツキャンディ、枇杷、柿のジャム、ハーブ、埃っぽさ、ピートスモークのアロマ。口に含むとタンニンのほろ苦さと白胡椒のスパイスが広がり、同時に濃厚なフルーツの甘さとピートが絡み合います。少し棘のあるテクスチャで、掴みどころのないバランスように感じましたが、それは野花のような野生的な風味が少しあったせいかな?フィニッシュにかけて甘渋さとスパイシーなピートスモークが伸びていきます。あくまで想像ですがこのロングロウもう少し熟成させるとさらに美味くなるのかなと。しかしこういった若干若めの赤ワイン樽熟成タイプは開封後の変化が顕著に出る傾向があるように思いますので、その辺も注目したいですね。限定品につき入手困難なボトルであるため、現在ヤフオクなどのオークションサイトでは倍の値がついています。毎年楽しみなリリースなので今回も入手できてよかったです!

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