ノルウェーで兄弟を意味するBRODIA。もとはヨーロッパの免税店向けにリリースされたもので、ルビーポートカスクでウッドフィニッシュが施されたボトルとなっている。
LAPHLOAIG BRODIA 48%
色 やや赤味のあるアンバー
香 フルーツケーキ、酸味のあるレーズン、レモン、革、ピートスモーク、ヨード、硝煙、煙草
味 ルビーポートカスク由来と思われる甘渋さ、ラフロイグの持つ海藻系ピートフレイバーのバランスの良い味わいが口いっぱいに広がる。度数もやや高めでボディ感もしっかりと飲み応えがあり、果実系の甘味は最後まで残る。フィニッシュにかけて少し苦味が強くなり味わいにより一層深みが生まれる。熟成感も程よくあり余韻も長い。
感 なるほど美味い。ラフロイグのもう一つの顔を発見。ルビーポートカスクのエキスが溶けたブロディアはヘビーピーテッドタイプが苦手な方でも親しみやすいフルーティーな仕上がりになっている。「ルビーポート」はポルトガルのドウロ地区で生産される甘口のフォーティファイドワインで、2~3年の熟成期間を経て出荷されるのが一般的、ブロディアはこのカスクを後熟(フィニッシュ)に使用している。バーボンバレルとのトータルの熟成年数については不明で、免税店向けによくあるリッターボトルでもない。2012年にファーストリリースされ、その後ブロディア・シリーズとして年一回のリリースがされているようだが、ネット上で見るのはこの第二弾(バッチ2)のみだった。他のブロディア・シリーズもあるならぜひ飲んでみたい。