駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

長野県上伊那郡宮田村に所在する マルス信州蒸留所は本坊酒造株式会社(鹿児島)を母体とするウイスキー蒸留所です。

1945年に(故)岩井喜一郎が本坊酒造・顧問に就任し、蒸留工場設計と指導に携わり本格的なウイスキー作りが山梨で開始され、1985年には信州蒸留所に山梨工場(現山梨マルスワイナリー)から蒸留設備が移設され、建設・再生産が始まりました。しかし1992年にウイスキーの需要低迷などの結果、蒸留を休止しました。

岩井喜一郎(1883-1966)は1909年に摂津酒造においてアルコール連続蒸留装置を考案し、岩井式アルコール連続蒸留装置としての地位を確立。1919年に合成清酒を開発し、工業的大量生産の創始となった日本の蒸留酒業界の大ボス。「マッサン」で知られるニッカウヰスキーの竹鶴政孝をスコットランドへウイスキー修業に行かせた摂津酒造の上司であり、大学時代(大阪高工醸造科)の先輩でもあった人物である。

19年間の眠りから目覚めた信州蒸留所。

信州蒸留所は1992年の休止から、完全に撤退する案も出たそうだがハイボールブームをきっかけに、2011年に蒸留を再開。その2年後に「マルスモルテージ3プラス25 28年」がWWA2013にて世界最高賞を受賞し、復活と共に優れたウイスキーメーカーとしての地位を築くこととなります。今回は、昨年のリミテッドエディション2018に続く限定ボトル、駒ヶ岳リミテッドエディション2019を試飲します。


駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

バーボンバレル熟成原酒を主体とし、その他シェリーカスクやアメリカンホワイトオーク樽熟成原酒もブレンド。熟成期間は3年以上。微かなピートが風味を引き立てる駒ヶ岳リミテッドエディション2019 (48% 限定24000本 )

 明るいゴールド

 微かなピート、バニラ、杏子、オレンジ、ボンタン飴、柿

 甘く滑らかな口当たり、カリンを思わせるフルーツ、樽香を伴った優しく心地よいスパイスのフレーバー。熟成感はあまりなく、さっぱりとしたみずみずしい甘さが残る。

 ロックではなくストレートで。繊細な味わいなので、加水では物足りなさを感じるモルト。開封後一週間でオレンジのフルーツやバニラクリームの様な甘さが強まり、開封直後に感じた、軽い雑味感・未熟感はうすれ華やかな樽香が開く。比較的に短熟物はこういった良い変化を期待し楽しんでいます。

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