アルティメット・スピリッツチャレンジ2017にて96ポイントを獲得。
GREEN SPOT
シャトーレオヴィルバルトン 46%
備考 グリーンスポットはアイルランドのワイン商「ミッチェル&サン社」がリリースする商品。同社はウイスキーボンダーでありメーカーではない。ミドルトン蒸留所からニューポット(蒸留酒)を購入しオリジナルカスクで熟成させている。シェリー樽とバーボン樽で基本熟成後にCHレオヴィルバルトン・フレンチオーク樽(赤ワイン)で仕上げたシングルピュアポットスチルウイスキー。
香 天草、杉、ニッキ飴、ジンジャースパイス、革製品、バニラクリーム
味 キリッとした口当たり、程よい甘みとスパイスの共演、収斂性のあるシュワシュワした酸味とクセのないウッドフレイバーが心地よく伸びる。ややビターでドライな印象だがコクもある。飲み進めながらも冴えていくよいうな感覚。洗練されたスマートな味わいが癖になる。どちらかといえば食前酒向きなモルトではないだろうか。
ミッチェル&サン社
ミッチェル&サン社は1805年、アイルランド・ダブリン中心部のグラフトンストーリーで菓子・ケーキ店として始まった。当時たいへん人気のあるお店で、その評判はイギリス王室まで届きロイヤルワラント(王室御用達)の称号を得るまでになる。世紀後半の1887年からワイン輸入と*ウイスキーボンディングへと進出する。ワイン・シェリー・ポートなどの空き樽を積んだ馬車を引いてミドルトン蒸留所へ向かい。ニューポットを樽詰めして店の地下で熟成させたのが始まりだ。現在はバーボン・シェリー・マラガ樽で構成され熟成年数で色分けされている。グリーン10年、イエロー12年。
*ウイスキーボンダーとは蒸留所からウイスキー原酒を購入し自社ブランドでボトリング・販売する、スコッチでいうボトラーズみたいなもの。グリーンスポットは年間6000本のみの限定販売のため人気が高く、アイリッシュウイスキーを代表する銘柄でもある。イアン・バクストン著の「死ぬまでに試したい世界の101のウイスキー」にも選ばれている。