エドラダワー シャルドネ13年とマデイラ10年

スコットランドの首都・エディンバラから北面へ電車・バスで約2時間。そこには約100年前に文豪・夏目漱石が滞在したとても可愛くて小さな村がある。その名前はピトロッホリー。

ピトロッホリーはエディンバラからの日帰りも可能な人気のリゾート地であり、ここにはブレア・アソール蒸留所とエドラダワ―蒸留所があります。過去にエドラダワーはオフィシャルの10年を飲んだことがあるくらいで、独特な樽香だったように記憶している。当時の私はウイスキーを飲み始めたばかりだったので正直味まだよくわからないウイスキーのひとつでした。その後また購入することはなかったのでその印象のまま今日に至ります。最近あるウイスキーブログで見たこのシャルドネカスクが気になり、ついでにマデイラカスクも飲み比べてみようということで、今回ですw

エドラダワーは現在シグナトリー社が所有していますが、20世紀の大部分の間、ウイリアム・ホワイトリーによって所有されていた蒸留所。そして、1992年にキャンベル・ディスティラーズによって買収されるまでシングルモルトとしてほとんど出回ることはなかったようです。シグナトリー社はエジンバラのシミントン兄弟が1980年代に創業した比較的新しいインデペンデント・ボトラーズ。非常に希少価値の高いボトルをいくつもリリースしているリーダー的存在のボトラ―ズで、すべてのボトルをシングルカスクで構成し、基本的にヴァッデッドしない特徴をもつことで知られてます。

エドラダワーはスコットランドで最も小さい蒸留所の一つ。最も美しく、典型的な小規模蒸留所としてコアなファンに愛れている。その特徴としてはやはり「味」、唯一無二のここにしか生み出せないキャラクターにあると思います。エドラダワーのSFTCシリーズは「ストレート・フロム・ザ・カスク」といって、シングルカスクのカスクストレングスでボトリングされたもの。ウッドフィニッシュではなく、最初から最後までストレート熟成させたシンプルかつ個性的なシングルモルトシリーズです。今回はその中からマデイラカスク10年とシャルドネカスク13年を試飲します。


EDRADOUR 10years

Madeira Cask Matured 58.6% 500ml

ポルトガル領のマデイラ島で造られている酒精強化ワイン樽を使用したマデイラカスクマチュアード10年熟成。

 チョコ、ドライフルーツ、ミント、メンソール、キャラメル、石鹸、芳ばしいシリアル

 複合的スパイスとドライフルーツ、オーキーでドライ、タンニンの渋みとキャラメルのほろ苦さを伴った甘味、暖かみあるスパイスのフィニッシュが余韻となって続く。マデイラワインのフルーツと酸味は微かに感じられるが、どこかバーボンのようなニュアンスもあり、全体的にパワフルでスパイシーな印象。加水するとフルーツが強まり、華やかになる。


EDRADOUR 13YEARS

Chardonnay Cask Matured 51.3% 500ml

「白ワインの女王」と言われるシャルドネカスクを使ったエドラダワーSFTC 13年熟成 

 フルーツケーキ、洋酒漬けフルーツ、ホワイトチョコレート、プラバルーン、火薬、若い木材

 オークフレーバーにタンニンの渋味、マスカットのような甘酸っぱいベリー系フルーツが一気に押し寄せる。微かな硝煙感が全体のバランスをとり、旨味となって中盤からは落ち着きすっきりとした余韻となる。こういう感じは個人的に好きなタイプです。やはり酸味がポイントなのでしょうか。奥深い樽のウッド感に甘酸っぱさがバランスよく、豊かで綺麗なモルトです。

“エドラダワー シャルドネ13年とマデイラ10年” への2件の返信

  1. 私も昨日シャルドネカスクマチュアードを飲みましたが、美味しさに感動しました。
    ワインカスクはフィニッシュが多いイメージですが、単一樽で最初から最後まで熟成されたボトルは珍しいですよね。

    1. コメントありがとうございます。私もシャルドネカスクの心地よい酸味と・熟成バランスは素晴らしいと感じました。確かに単一のワインカスクのみで熟成したボトルなんてものはあまり見かけないですよね。こんなボトルにもっと出会いたいものですね!

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