クライドサイド ストブクロス

クライドサイド蒸留所から待望のファーストモルトがリリース!

スコットランド・グラスゴーで2017年11月にオープンしたクライドサイドという新しい蒸留所があります。スコッチ業界で100年以上の経験を持つ名門モリソン家のティム・モリソン氏が立ち上げたローランド地方にある蒸溜所です。

ティム氏はモリソン・ボウモア社の創業者であるスタンリー・P・モリソン氏の息子で、ボトラーズのA・Dラトレー社の現オーナーでもある。

モリソン・ボウモア社は当時ボウモア(アイラ)・グレンギリー(ハイランド)・オーへントッシャン(ローランド)の3つを所有していましたが、1994年に日本のサントリーに買収されました。

今回ティム氏によるクライドサイド蒸留所がオープンするまでの十数年間は蒸留業から離れていたことになります。

ウイ文が発行するウイスキーマガジン「ガロア」でそれを知った僕は当時ウイスキーファンなら一度は行ってみたいスコットランドへの渡航準備をしているところでした。ここはぜひ行ってみたい!そう思った私は見学予定の蒸留所の一つにクライドサイド蒸留所を加えることにしました。

クライドサイド蒸留所を訪ねたのは2020年の3月初頭。新型コロナが世界で騒がれ始めたまさにその頃でした。グラスゴー・セントラル駅から西へ4キロほど歩いたクライド川沿いに綺麗な蒸留所が建っていたのを今でも覚えています。

スコットランドの第二都市であるグラスゴーは文化・芸術・若者の街として有名ですが、歴史を紐解けば15世紀頃からクライド川の水運を用いてタバコや砂糖をイギリス国内へ運ぶための重要な中継地として知られていました。交易の機会を得て栄えたグラスゴーは18世紀、機械技師をしていたジェームス・ワットによってワットエンジンなるものが開発され、それ以前の蒸気機関を大幅に改善することに成功。グラスゴーは産業革命の中心都市へと変貌を遂げます。

その後は内燃機関の開発で機械化が始まり化学品・鉄鋼業・機械工業・造船業とさらに大きく発展していきます。第一次世界大戦直前の最盛期には全世界の船の20%がここで造られていたというのだから驚きです!…かなりざっくりした説明ですが、グラスゴーは今でも僕にとって興味深い都市のひとつです

見学時に飲ませてもらったニューポットが華やかで美味かったので、どんな感じに仕上がっているのか楽しみですw熟成は3から4年でしょうか?


CLYDESIDE

STOBCROSS 46%

 フルーティーな日本酒、温かく湿った穀物、ポンカン飴、ニッキ、生姜

 辛味のあるスパイスを伴った甘味・塩味が口に広がる。淡くドライな中盤の印象からすっきりとしたオイリーな余韻が続く。甘酸っぱいフルーツと樽のフレイバーも程よくあり、3年程度の熟成とは思えないキャラクターがある。

 華やかでブリニー。これからのリリースを期待させるこのファーストリリースの味わいは僕にとって好印象でした。3〜4年の熟成期間であるゆえ発展途上という視点で味わうべきであり、今までのローランドモルトとは一線を画す味わいではないでしょうか。ボトリングされた本数は不明で、日本市場ではすでに品薄になっているようです。バーなどで見かけることがあればぜひ味わってみて下さい。

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