カリラ2011 マルゴークラレットカスク

 


CAOL ILA 2011

マルゴークラレットカスクフィニッシュ / グランヴァン エクスプレッション(ボトラーズ)700ml 59.3%

 ゴールド

 潮、ピートスモーク、メンソール、ヨード香とカリラ特有のアロマが始めは強く、時間経過とともに花のような甘い香り、がやがて上品なベリー系のフルーツ香に、さらにバーボンバレル由来と思われるバニラクリームのような香りも徐々に現れる。

 はっきりとわかるベリー系の酸味が上品な甘味と重なって口に広がり、ピートスモークときめ細かなアルコールの刺激が鼻に抜ける。優しいタンニンのグリップが心地よく。最後にはすっきりと優しい甘みが残り余韻となって続く。

樽構成:バーボンバレル5年とマルゴークラレットカスク2年

カスク№:900065(蒸留2011-ボトリング2018)7年熟成

リリース本数:306本 (ウィスク・イー限定ボトリング)

マルゴークラレットカスク

シャトー・マルゴーは、しなやかなタンニンと香り高く濃厚で複雑な味わいを持ち、フランス・ボルドーワインの中で「最も女性的なワイン」といわれています。この地区は厚い砂利の層をもつ土壌が特徴で、そこにブドウが深く根を下ろすことで実りある豊かな品質を生み出すそうです。

個人的にワインは飲まないのですが、ウイスキーを知る・愉しむにあたりどうしても避けては通れないのが樽の情報です。ウイスキーよりも古い歴史のあるワイン、その恩恵を受けなければウイスキーは今のような酒にはなっていなかったように思います。必然ではあったにせよワインやシェリーの貯蔵樽がウイスキーの熟成概念を生み、より昇華された蒸留酒となったのは確かです。今回試飲したカリラ7年は、バーボンバレル熟成の後にマルゴー村の1級シャトー赤ワイン樽で2年の後熟を施したものです。クラレットとはフランスのボルドー産の赤ぶどう酒のことで、シェリー樽とはまた違ったワイン樽由来の上品な風味を楽しめました。そしてボトリングは「ウィスク・イー(Whisk-e)社」によるもので、スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ日本支部を組織する企業である。

ウィスク・イー

「アラン・ジャパン社」を前身に、ウイスキーマガジンやウイスキーライブなども手がける日本の酒類輸入代理業社およびボトラーズ社です。アイル・オブ・アラン蒸留所(スコットランド)の創業者であるハロルド・カリー一家と、ウィスク・イーの代表取締役との間に友好関係があったところから、日本におけるアラン蒸留所の東京インフォメーションセンターとして活動を開始したのが1995年のこと。その後ウイスキーマガジンの英国パブリッシング・カンパニー社と日本代理店契約を結び、その他数々のスコッチ蒸留所とも代理店契約を経て現在に至っている。

https://whisk-e.co.jp/

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