バランスのとれた最強デイリーモルト
BEN NEVIS 10years
ベンネヴィスは1825年にオープンした老舗のスコッチ蒸留所で1989年から日本のニッカウヰスキーが所有しています。ニッカにとってはスコッチ業界の渦中に入って、いろいろな情報を得ることが買収目的であった。1989年といえば平成元年であり酒税における特級制度の廃止、そして新たな酒税法に改正された年でもある。今まで高級だった洋酒の値段は落ち着き、適正な価格での取引きが始まり輸入スコッチも増えていった。がしかし焼酎ブームの到来もあって、このあたりからウイスキー需要の低迷が始まる、、、。いつかのグレンフィディックは低迷期にリスクを承知で生産量を上げ、いつか来る需要の再到来に潤沢に備えた結果が今日のシングルモルトブームであるのだからなんだかすごい。
ニッカのブレンデッドにはベンネヴィスのモルト原酒が使われており、ニッカ製品を飲んだことがある方なら知らず知らずのうちに馴染みの味わいだったりするかもしれません。ワクシーなクセや甘味、サワークリームのような昔のネヴィスっぽさは影を潜め、比較的すっきりしたテイストに変化したような気がします。
バニラや蜂蜜に似た甘い香りが立ち、トロピカルフルーツ、麦芽やレモンキャンディーを思わせるフレイバーが心地よく伸びる。ハイボールもおすすめでビギナーにも飲みやすいタイプのスコッチです。