先日コロナ対策による自粛要請が全県5月末まで延長されることになりました。世界を見ると自粛要請の緩和が徐々に行われている国もあり、収束の兆しが少し見えてきたのは嬉しいことです。我が国でも一日でも早い要請緩和が発表されることを祈っています。
今回はお家で飲むウイスキーについて少し話したいと思います。
みなさんはどんなウイスキーをお家に置いてますか?コスパ重視の1000円前後のブレンデッドですか?高価なシングルモルトですか?飲み方はハイボールですか?ロックまたはストレートですか?さらにスコッチ、バーボン、ジャパニーズと選択の多いこともウイスキーの楽しさのひとつですね。
今ジャパニーズウイスキーの人気の高まりで、有名蒸留所は原酒ストックの枯渇を防ぐためシングルモルトを休売する発表をしました。その影響によりジャパニーズウイスキーの価格高騰が今起こっています。ネットなどで定価の3倍にもなるシングルモルトを見かけることが増えましたが、一体なぜそんなことが起こるのか?ざっくり言うとこういうことなんだと思います。日本の大手蒸留所のウイスキーの総販売量はシングルモルトではなくブレンデッドウイスキーが大半を占めているのをご存知ですか?さまざまなタイプの原酒を調合してつくるブレンデッドウイスキーは飲みやすくコスパにも優れているので幅広い年代に愛飲されており、そこからメーカーは多くの収益を得ているのです。そのブレンデッドをつくるのに必要なのがシングルモルトの原酒というわけで、この原酒が無くなればブレンド材料がなくなり主力商品がつくれなくなってしまいます。つまりシングルモルトを休売して材料を確保したというのが理由です。これによってシングルモルトの希少価値が高まり、さらにはウイスキーブローカーたちの餌食となって価格の高騰が起こってしまっているのが現状です。
皆さんは3倍払って買いますか?僕は買いません。
確かに魅力のあるウイスキーだからこそ高くなってしまうのは分かりますし、どうしても欲しいという方はその高騰価値も含めて購入すればいいと思います。しかしそんな現状を踏まえて思うことは、こういう時だからこそ自分の選定眼に磨きをかけ良いものをちゃんと定価で購入する必要があるということです。蒸留所は世界中にたくさんありますから、今ウイスキーの世界へもっと深く関わるチャンスでもあるのです。「ウイスキーは教養の酒」と言われ、知れば知るほど美味しくなる不思議な魅力がありますし、そこそこのいい大人であれば、自分が何を飲んでいるかくらいは知っておいたほうが良いんじゃないんでしょうか。ストレートでゆっくりとスロードリンクを楽しめるカッコいい大人になってくださいw
ここでは僕のお勧めのシングルモルトを3つほど紹介したいと思います。ブログタイトルでも言っていますがここでは「脱初心者のじっくり家飲みスコッチ3選」ということで個性の違う優れたシングルモルトをそれぞれ3つお教えします。なぜこんな味がするのか?そして熟成がもたらす余韻を感じてください。情報と想像力をもって一本のボトルに向き合ってみて下さい。自粛モードの中、今まで以上にお家飲みが充実し満足度の高い時間を過ごしていただければ嬉しいです。コロナ収束後にお気に入りのバーへ向かう楽しさを今ストックしましょうw。
シングルモルトを飲む前に抑えておきたいポイント
家飲みスコッチ3選
1 スコッチの原点「グレンリベット」
スコッチのスタンダードいえばグレンリベット。ここは押さえておいて間違いない銘柄です。密造酒時代、政府公認第一号蒸留所など、面白い蘊蓄やスコッチの歴史と共にある蒸留所です。グレンリベット過去の記事を参照
2 シンプル・イズ・ベスト「グレンゴイン」
良質な水と大麦で作られるグレンゴインは、素材の旨味を堪能できるスコッチです。初心者の方には絶対おすすめの銘柄です。何も足さない何も引かない、どこかで聞いたことのあるフレーズですが、シンプルで奥深いハイランドスコッチを味わってみて下さい。グレンゴイン過去の投稿を参照
3 モルトの香水「スプリングバンク」
スコットランド西部のキンタイア半島の先端部にあるキャンベルタウンでつくられているスコッチ。日本でも人気が高く、優しいピートと大麦の甘味がバランスよく味わえる女性にも人気の高いスコッチです。最初少し癖が強いように感じるかもしれませんが、飲みやすい所まで徐々に加水し、その香りの変化も愉しみながらゆっくと味わってみて下さい。スプリングバンク過去の投稿を参照