スプリングバンク10年 ローカルバーレイVol.7

ローカル農場大麦100%のキャンベルタウンモルト

SPRINGBANK LOCAL BARLEY

10YEARS (2011-2021) 51.6%

備考:農場/グレングレイグ、品種/ベルグレイヴィア、樽/100%バーボン、熟成/10年cs51.6%、ボトリング年月日/2021.12.14、ボトリング本数/15000

 蜂蜜、シンジャー、バニラ、チェリー

 温かみのあるスパイスにフルーティーな甘さ、全体的にまとまったモルティな広がりが特徴的です。バンクらしい甘塩っぱさが心地よく、オフィシャルの10年とはまた違ったスッキリ感があります。

レアウイスキー101イノベーターズ(ウイスキー投資家指数)で首位に立つスプリングバンクは、今最も入手困難なモルトの1つ。キャンベルタウンにはスプリングバンク蒸留所と提携する農場がいくつかあり、そこで育った大麦で仕込む、言わば「100%キャンベルタウンモルト」がローカルバーレイの特徴。リリースが始まったのは2016年。今回で7つめとなるローカルバーレイですが、過去のボトルを調べて見るとバーボン樽での熟成割合が多くを占め、最初は16年ものから、それ以降は9〜10年の熟成ものと続いています。(前作のみオロロソシェリー樽100%)大麦の豊かなフレイバーが堪能できるローカルバーレイは、登場以来ファンの中でも非常に人気の高い一本となっています。簡単にですが過去のローカルバーレイスペックを記しておきます。

  • 2016ー 16年(1999‐2016)54.3% マクリームーア農場/プリスマ種 
  • 2017ー 11年(2006‐2017)53.1% アロス農場/ベア種
  • 2017ー 10年(2007‐2017)57.3% ウェストバック農場/ベルグレイヴィア種
  • 2018ー 9年(2009‐2018)57.7% ハイキャッタデール農場/オプティック種
  • 2019ー 10年(2009‐2019)56.2% ハイキャッタデール農場/オプティック種
  • 2020ー 10年(2010‐2020)55.6% グレンクレイグ農場/ベルグレイヴィア種
  • 2021ー 10年(2011‐2021)51.6% グレンクレイグ農場/ベルグレイヴィア種

古代品種のベア種からオプティック種へ、アルコール収量を高めるためデンプン含有量の多い品種へと改良し続けてきたスコッチの歴史。「デンプンを多く含んだ大麦はその他香味となる成分の含有量を減らしてしまい、よって昔よりもすっきりとした酒質へと変化してきた」という興味深い話をネットで見つけました。量をとるか質をとるか。ウイスキーバブルとも言える昨今ですが、ベルグレイヴィア種などの最新品種などは、質の方へとシフトしていく傾向にあるとの噂??正確な情報はまだこれからですが、大麦はウイスキーの味わいを決める大きな要素であるのは間違いありません。

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