オクトモア10.1 107PPM

「思慮深く時間をかけた丁寧な蒸留の真の可能性」

スーパーへビリーピーテッドモルトのオクトモアは2002年に初めて蒸留され、確か最初のリリースは2008年だった。基本熟成は5年で、それはフェノールの表現が一番華やかなタイミングであるからだとか。シリーズの中には8年などの熟成期間ものもあるが、今回の10.1は5年熟成に戻っている。

オクトモア 10.1

  • 107PPM(フェノール値)
  • 100%スコットランドのコンチェルト大麦を使用。(2012年収穫、2013年蒸留)
  • 5年間、アイラで完全に成熟。
  • ジムビーム、ヘブンヒル、バッファロートレース、ジャックダニエルズから1stフィルバーボン樽で成熟。
  • ブルイックラディ蒸留所でボトルリング。(ノンチル、ノンカラー 59.8%)
  • 42,000本限定。

BRUICHLADDICH

OCTOMORE 10.1 107PPM 59.8%

 イエローゴールド

 バニラ、カスタード、キャラメル、クリーム、甘味を感じるピート、リンゴ、白い花

 甘くオイリーな酒質、柔らかくも濃厚なピートが口いっぱいに広がる。クリーミーでどこか粉っぽさもある。ほろ苦いスパイスと海風のような潮のフレイバー、大麦の旨味・風味が余韻となって長く続く。熟成感もあり出汁のような旨味・酸味が舌に残る。

 クリーミーで重厚なピートが癖になるマニア向けボトル。5年とは思えない熟成感があり、蜜のような甘みの中にシリアル系のザラッとした粉っぽさも感じました。今回の10.1は107PPMと控えめの設定でが、アードベッグなどと比べても倍以上のフェノール値を持つ、世界一ピーティーなシングルモルトには変わりありません。焦げ臭い、煙臭いなどのイメージが先行してしまうオクトモアですが、飲んでみると複雑でいく層にも重なる構造と豊かなフレーバーが魅力だということが分かります。特に10.1はそれが際立っているように思いました。これは飲む価値ありの一本です。


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