ザ・モルトマン グレンアラヒー9年 The Maltman (MEADOWSIDE BLENDING)

 

The Maltman

「ザ・モルトマン」はインデペンデント・ボトラーの※メドウサイド・ブレンディング社からリリースされているシングルモルトシリーズ。そして「グレンアラヒー」はブレンデッドウイスキーの原酒を確保する目的で、今から半世紀ほど昔にスペイサイドに建てられた蒸留所です。そのためオフィシャルボトルは殆ど出回っておらず、わずかにボトラーズからリリースされるのみでありました。

今回は同ボトラーからリリースされたグレンアラヒー9年・リースリングカスクフィニッシュを飲んでみたいと思います。

The Maltman GLENALLACHIE 9YEARS (2008-2017)

Reisling Finish 700ml 55.1%

MEADOWSIDE BLENDING CO

このボトルはリースリングカスクで7ヶ月間のウッドフィニッシュを行っています。後熟前の樽はシェリー?バーボン?よくわかりません。

リースリング(reisling)とはドイツ原産の香り高いことで知られる”白ワインブドウ品種”で、花の芳香がとても高く、酸味は強いのが特徴です。この品種からは辛口、やや甘口、甘口、白のスパークリングワインなどの幅広いワインが造られ、フランスのシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランと共に世界で生産される白ワイン用の3大品種に数えられています。

リースリングカスク特有の熟成はどんなものか、さっそく飲んでみたいと思います。

 ゴールド・琥珀

香り 蜂蜜やカリンのような爽やかさ、まるで花のような優しくスッキリとしたアロマ。チョコレート、焼いたパンのような香ばしくまろやかな香り。

味わい 9年熟成ですが思ったより柔らかく滑らかな口当たり、蜂蜜、ジンジャーの辛味を思わせるスパイス。暖かみのあるレーズンの甘味が舌に広がりフィニッシュにかけて微かにスモーキー。少しの加水によってほろ苦いアプリコットティー、モルト香が強くなる。

とても爽やかで香りのいいモルトウイスキーでした。スペイサイドの典型ともいえる花のような繊細な味わいにシングルカスクならではのどっしりとしたボディ、アルコールボリュームがあり全体のバランスがうまく取れています。9年熟成の中に残る原酒の存在感も味わいながら、さらに1年2年と熟成が進んだものも飲んでみたいなと思うボトルでした。

※メドウサイド・ブレンディング社は2009年にスコットランド・グラスゴーで創業した新しいインデペンデント・ボトラー。ウィスキー産業で45年を超える経験をもつドナルド・ハート氏とその息子のアンドリュー氏により、ハートブラザーズのブランド譲渡後に創設されました。「優れた者がそうであるように、常に完全を求めて努力する」をモットーに、独自のルートと卓越したカスク選定眼に定評があり、シングルモルトを中心にボトリングした「ザ・モルトマン」やシングルグレーンウイスキーの「グレーンマン」、ブレンデッド「エクスカリバー」などをリリースしているインデペンデント・ボトラー。

 

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