キルケラン 12年 WIP完成ボトル

キルケラン

スコットランド・キャンベルタウンにあるミッチェルズ・グレンガイル蒸留所で作られているキルケランというシングルモルトを購入しました。このキルケラン 12年は2016年に発売されたボトルで2004年ヴィンテージのバーボン樽70%とシェリー樽30%という構成で作られた12年物です。
ミッチェルズ・グレンガイル蒸留所は2004年、同じキャンベルタウンの蒸留所スプリングバンクの資本によって再建されました。同蒸留所は1925年まで「グレンガイル蒸留所」として稼動していましたが同年に閉鎖、そして再建が決まったのが2000年の11月のこと、長い間眠りについていた蒸留所でした。

操業後、原料の麦芽はスプリングバンクからフロアモルティングされたものを使用し、仕込み水もバンクと同じ水源のものを使っているとのこと。姉妹蒸留所として年一回スプリングバンクの職人たちがミッチェルズ・グレンガイルへ出向いてキルケランを蒸留しているようです。

キルケランは2004年から生産され、一般向けにリリースされたのは2009年から2015年まで、work in progressシリーズとしてリリースされました。「work in progress(進行中・未完成品)WIP」という名で2009年から2015年まで一年の進化を毎年楽しんでもらおうというシリーズです。そしてこのキルケラン 12年はWIPの名が外れ完成品としてリリースされた記念すべきボトルであります!

KILKERRAN 12YEAR

濃いゴールド色をした46度で、香りは瑞々しい花、青リンゴ、蜂蜜レモンといった感じ。不快臭は全くなくしっかりとしたアルコールボリュームが樽香と合わさって心地よいアロマを作っています。とてもいい香りです!

口に含むと滑らかな口当たりと同時にモルトとオークのバランスの取れた味わいが舌いっぱいに広がります。シェリーとバーボンの構成の良さのせいかそれぞれの魅力が最大限に引き出され熟成された旨味の重なりをしっかりと感じられるボトルです。レモンのような爽やかな柑橘とトフィーやバニラのような甘やかなフレーバーがあり46度のアルコールボリュームによって甘さが抑えられ飲み応えのあるしっかりとしたキャラクターがあります。そして飲み手を飽きさせない柔らかなピートが全体を包んでいるといった感じです。キルケラン 12年 出会えてよかったと思う一本です!上品で長い余韻も素晴らしい!姉妹蒸留所であるバンクの100%フロアモルティングされた麦芽を使っていることがやはり大きなポイントなのだと思います。とてもピントの合ったフレッシュな麦感を感じますね。とても美味しかったです。

 

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