キルホーマン8年 バーボンマチュアード シングルカスク

キルホーマン蒸留所の創設者兼常務取締役 アンソニー・ウィルス氏。

アンソニー氏がアイラ島でウイスキー造りを始めたのは2005年。イギリスのボトラーズで10年ほど勤務した経験を活かしアイラ島で実に124年ぶりの新規蒸留所キルホーマンをオープンさせた。彼は古い製粉所だった建物にポットスチルを置き、時間の止まっていた農場を、精麦からボトリングまですべてを行うシステムを持ったマイクロディスティラリーに改装した。農場型蒸留所ともいわれるキルホーマンは、蒸留所周辺で大麦の栽培も行っており、地元で育った原料を使用して造る100%アイラなども人気ボトルのひとつとなっている。もうすぐ創業15年目を迎えるキルホーマン、着々と力を蓄えつつ、オリジナルを追求するブレのない経営にウイスキーに対する情熱を感じます。アイラではまだまだ新しく若い蒸留所ですが、多くのモルトファンに注目されている人気のマイクロディスティラリーに間違いありません。

KILCHOMAN DISTILLERY

ここで試飲するのはキルホーマンのシングルカスクです。2011年蒸留の8年熟成で、全期間バーボンバレルで熟成しています。オフィシャルリリースの中でも軸となるバーボンバレル熟成で、カスクストレングスでボトリングされています。


KILCHOMAN

BOURBON MATURED SINGLE CASK 56.1% 50PPM

2011年6月蒸留
2019年7月瓶詰

色 イエローゴールド

 潮風、磯、ブルーチーズ、スモークチーズ、バニラ、灰

 蜜のような甘味にジンジャーの温かみのあるスパイス、そして塩味を伴った清々しいピートが広がる。バニラとオークのウッディネス、どっしりと丸みのある味わいがあり、熟成感も程よくある。ピートフレイバーの後には甘じょっぱさが舌に残り余韻となって続く。

 バーボン樽とキルホーマンの相性の良さが楽しめる一本。最近はよくバーボン熟成系を好んで飲んでいますが、ホワイトオーク特有のバリニンやシリアル系の香ばしさが程よく溶けたピーテッドモルトは良いですね。シングルカスクシリーズは以前レッドワインカスクの7年を飲んだことがありますが、酒質としての骨格はこのバーボンバレルの方が太く飲み応えがありました。あくまで個人的な見解ですが、新鮮さというか清々しいというかキルホーマンには独自の清涼感がありそこが好きです。今年リリースされた100%アイラも第9弾になり、非常に評価の高い一本となっているようです。そっちも飲んでみたい。

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