アンドロメダⅣ マルティニーク・ラムカスク

「スコッチユニバース」は 2016年にローンチしたドイツのインデペンデントボトラー。レビューなどでは比較的評価が高く、現在は日本・台湾・デンマーク・オランダ・オーストリア・ドイツ・シンガポール・米国で販売されているとか。

Scotch Universe

このボトラーはオフィスはドイツに、倉庫はスコットランドにあり、全てシングルカスク、カスクストレングス、ノンチル・ノンカラーリングでリリースされている。スコッチユニバース社はたった2人のディレクターのみで運営する小さくて新しいボトラーのようですがウイスキーマーケットを熟知しており、国際的なネットワークと卓越したアイデアを持ち合わせた新進気鋭のボトラーです!

スコットランドの様々なカスクを厳選し、多くのボトルラインナップを展開。蒸留所名をラベルに記載出来ない契約のようですが、それによってハイスペックなのにコスパに優れたリリースが可能になっているとか⁉ しかも面白いのが、規則に反する事なく蒸留所の原酒を販売するため、ラベルに様々な意味を持つ「コード」のようなものを表示し、そこから蒸留所の推測・仮定が出来るようになっています。

惑星や星、彗星と星雲、太陽系など、天体の名が付けられた銀河シリーズともいえるラベルデザインは多くのウイスキー愛好家を楽しませています。このアンドロメダⅣもそうですが、中に詰められたウイスキーは一体どの蒸留所なのか?スコッチユニバースのウィスキーラベルをここでデコードしてみようと思います!

下の図例1 左から

熟成月数・ピートの有無・カスクタイプ・樽の履歴・蒸留所の設立年・生産地区分がコードで記されています。123゜は123ヶ月=「10年3ヶ月熟成」となります。

図例1
  • ピートの有無:(U)アンピーテッド、(P)ピーテッド、(LP)ライトリーピーテッド、(HP)ヘヴィピーテッド。
  • カスクタイプ:「1」はバーボン樽、「2」はレッドシェリー樽など14種類ものタイプがある。
  • 樽の履歴:「1」は1stフィル、「2」は2ndフィル。3rdフィルは使わないそうです。
  • 生産地区分:「1」はハイランド、以降スペイサイド、ローランド、アイラ、アイランズの「5」まで。

ANDROMEDA Ⅳ

58.1%

89゜LP.8.1’1898.1(アードモア蒸留所)

89ヶ月・ライトピーテッド・マルティニークラムカスク・1stフィル・1898年創立・ハイランド

アードモア(ハイランド)はティーチャーズのキーモルトであり、元をたどればそのために生み出されたウイスキーです。 特徴は何と言ってもハイランドモルトの中では珍しいスモーキーかつピーティーな風味とドライな飲み口。 現在サントリー傘下の蒸留所であり昨年リリースされたワールドブレンデッドの「AO碧」の構成モルトでもある。

 アンドロメダⅣはアードモアのマルティニークラムカスク熟成です。マルティニークラムとは?フランスの海外県の1つであり、カリブ海に浮かぶ西インド諸島のなかのウィンドワード諸島に属する島。そこでサトウキビジュース100%をそのまま全て発酵、蒸留する方法で作られたラム酒のこと。「アグリコールラム」とも呼ばれ、豊かな香りと繊細な味わいが特徴です。

 石鹸⁉のようなフレッシュで優しいアロマ、塩味のあるバニラクリーム、樽の香ばしさ、ピーテッドモルトの濃縮感など、全てバランスよくある。

 フルーツとラムカスク由来のクリーミーな甘さ、ホットジンジャーを思わせるパワフなスパイス! 短熟感と濃縮感を併せ持ったピーテッドモルトのフレーバーが鼻を突き、アイラモルトを思わせる潮のニュアンス。ほろ苦さもゆっくりと露出し、最後は紅茶を飲んだ後のようなすっきりした余韻が残る。

 スコッチユニバース。知ってはいたものの、ラベルの印象が薄くそこまで惹かれなかったせいか、なかなかご縁がありませんでした。ウイスキーはやはり「味」がどうかが重要ポイントなので、ボトルデザインがどうのこうのということは決してないのですが…ちょっと損してませんか?このラベル。笑 それも試飲してみてよりそう思う!美味いんですよ‼ アードモア(ハイランド)がマルティニーク・ラム(ファーストフィル)で7年4ヶ月の熟成というもの珍しいですね!ちゃんと飲んだことのないアグリコールラムですが、塩辛さを核にハーブやチョコの甘味が重なって全体をぐぐぐっと底上げするような、樽のポテンシャルを感じました!58.1%とパワフルで満足度もあり、マニア受けする要素が詰まってる気がします。ラム樽とモルトウイスキーの親和性もいいんでしょう。 他のボトルシリーズにも俄然興味がでてきました!

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