マーク・ワットとデビット・スタークのコラボシリーズ。
蒸溜所名と商品名が違うので、あまり馴染みがないマクダフ。「マクダフ」は蒸溜所名で、リリースされているシングルモルトが「ザ・デブロン」です。日本ではあまり知られていない銘柄って感じですが、酒屋さんなどでたまに見かけることもあります。僕も昔に飲んだことがありますが印象としてはスッキリ&フルーティ系だったと思います。
スペイサイドに流れるデブロン川がそのブランド名の由来で、蒸溜所の創業は1960年と比較的新しく、1972年にはイタリアのマルティニ&ロッシ社がオーナーに、その後1993年にバカルディ社が新オーナーになり現在に至ります。マクダフ蒸溜所はシングルモルトの出回る量はごくわずかでブレンデッドスコッチの「ウィリアムローソン」の原酒としてそのほとんどが確保されているようです。ボトラーズからのリリースもそれほど多くはないと思われます。
ボトラーズものは蒸留所名をラベルに記入してないものもよくありますが、この雄牛の描かれたポップなラベルにはちゃんと「マクダフ」と記されています。近年はスコットランドだけではなくスウェーデン、ドイツやベルギーなど、蒸溜所名を記さない新生の独立系ボトラーが増えたように思いますが、それは信頼性に欠けるということでは決してはなく、世界的なウイスキーブームの中で本家蒸溜所がブランド価値を守るためにリスクマネジメントした結果。僕も現にそれらの美味しいボトルを何本も飲んでます。
今回紹介するスコッチはキャンベルタウンの独立系ボトラー“ワットウイスキー”のマークワット氏とウイスキーマガジンのジャーナリストで“クリエイティブウイスキー”のデビッドスターク氏によるもの。長年スコッチ業界で活躍するこの二人がコラボしたシリーズがこのエレクトリッククーシリーズです。名前の由来は二人の名前をもじったものだとか。
THE ELECTRIC COO SERIES
MACDUFF 12YEARS 55.1%
感 ドライフルーツとスパイスのボリュームがいいですね!樽の香りも良く収斂性のある酸味がスパイスと絡み華やかでパワフル!シェリー樽の良いところが詰まってます。シングルモルトのボトルとしてはポップな見た目で少し心配したけど、ちゃんと裏切ってくれる本気レベルに一本取られた感じ。笑