マッカラン クエストコレクション

免税店市場向けとして2018年1月にリリースされたマッカラン クエストコレクション。

Macallanクエストコレクションは全4種ありそれぞれ異なる魅力のボトリング構成となっています。それ以前、同じ免税店向けとして「1824シリーズ」というものがありましたが、このクエストの登場により終売しました。今回は後継ボトルとして登場したクエストコレクションを簡単に紹介します。

クエストコレクション 全4種(NAS)

  • マッカラン・クエスト(Macallan Quest)40%(4種樽)
  • マッカラン・ルミーナ(Macallan Lumina)41.3%(3種樽)
  • マッカラン・テラ(Macallan Terra)43.8%(2種樽)
  • マッカラン・エニグマ(Macallan Enigma) 44.9%(1種樽)

いちばん短熟のボトリングとなる「マッカラン・クエスト」から下へと熟成は深まり、シリーズ最高峰の「マッカラン・エニグマ」へと行き着く。上記の(樽)は、異なる熟成原酒をバッティングした樽の数です。エニグマに向かって樽が絞られているのも面白いところ。それぞれ使用した樽は後にもっと詳しく書いています。

現在マッカランの国内販売を担っているのはサントリーです。(サントリーはマッカランの株式を25%所有しています)マッカランのオーナー会社であるエドリントン社はスコットランド・グラスゴーに本社を持つスピリッツメーカーでハイランドパークやザ・グレンロセスのオーナーでもあります。2020にはサントリーホールディングス(株)がエドリントン社に10%出資契約するニュースがあり、これまで互いに良好な関係を築き上げてきたことを物語っています。サントリーがエドリントン社のプレミアムスコッチ事業を高く評価する一方、エドリントン社も「山崎」や「響」をはじめとするサントリーのものづくり精神に共感していることが伺えます。

知っておいて損はないマッカランの蘊蓄6選(笑)

  1. グレンリベットに続く政府公認第二号の蒸留所(1824年)である。
  2. 自社が管理するスペインの森林から樽材を調達し製樽。提携先のシェリーメーカーでシーズニングしたオリジナルシェリー樽を熟成に使用している。
  3. 銅とのコンタクトが大きい3900ℓの小さなスピリットスチル(スペイサイド最小)で蒸留しミドルカット幅も比較的狭いためクリアでフルーティーなニューポットが得られる。
  4. 60年代後半の18年物は「パーフェクト・マッカラン」といわれている。昔のマッカランはもっと美味かった!70年代後半にかけて新たな生産ラインの構築により味が変化した⁇しかし日本では現在一番売れているシングルモルトであります。
  5. 200億円かけて2018年に完成した美術館のようなマッカラン新蒸留所。それでも量産型・商業的になり過ぎたとマニア受けは薄くなってきたとか⁇ 旧蒸留所との違いはウォッシュバック(発酵槽)、オレゴンパイン材とステンレスを併用していた旧蒸留所だが新蒸留所ではステンレスのみとなった。
  6. 「マッカラン60年」が1億7300万円で落札される。(2018)ウイスキー落札額の史上最高額を更新!

ちょっとマニアックですが、ご参考までに☆


Macallan Quest Collection

Macallan Quest 40%

ヨーロピアンオーク、アメリカンシェリーオーク、アメリカン1stフィルバーボンオーク、ホグスヘッドカスクの4タイプでそれぞれ熟成した原酒をバッティングしたマッカラン・クエスト。

 リンゴ、洋ナシ、蜂蜜、バニラ、微かなメンソール、粘土、インク、甘くも独特な酸味を伴ったオーク樽のアロマ

 ジューシーな果実と辛みのあるスパイス、ややドライな甘さ、アメリカンオーク由来のバニラとヨーロピアンオークの洋ナシのフレイバー、少しえぐみのような酸味を伴った樽香とが独特なバランスを生み出しているように思う。

 全体的に短熟感はありますがクリーミーな甘さにピリッとスパイスが絡み、「らしさ」と「意外性」を併せ持った面白いボトル。スッキリとクリアでドライ。酸味のような独特な樽香が特徴です。ごく少量の加水で美味く整うのでお勧めです。


Macallan Lumina 41.3%

ヨーロピアンシェリーオーク、アメリカンオーク、ホグスヘッドの3タイプでそれぞれ熟成した原酒をバッティングしたマッカラン・ルミーナ。

 埃っぽい紙、糊、ドライフルーツ、インク、紅茶、煙草、湿った木材

 やわらかな口当たり、フルーティーな甘さ、加糖した紅茶、ほろ苦く優しいスパイスと酸味、全体的にすっきりとしていてベリー系のクリアなフレイバーがある。程よい熟成感でフィニッシュもみずみずしく爽やか、優しい渋みが舌に残る。

 程よい熟成感があり、ベリー系のニュアンスが全体を包む。みずみずしいフルーツとスパイスのバランスが絶妙ですっきりとした飲み心地になっているのが特徴。フィニッシュに渋みが残り、飲み進めるにつれ強くなる。少量の加水でよりクリーミーな甘さが現れるのでこちらもお勧め。


Macallan Terra 43.8%

マッカラン・テラはスペイン南西部アンダルシア地方の中心都市へレスにある樽工場「テバサ社」と「バシマ社」のファーストフィル・シェリーカスクで熟成した原酒のバッティングとなっています。

 微かな硝煙、インク、濃縮感のあるフルーツの、年期の入ったオーク樽、トフィー、ジンジャー、レモン

 まろやかな口当たり、チョコがけのオレンジ、熟したリンゴ、心地よい渋みと程よいアルコールボリューム、ドライフルーツと樽香を伴った素晴らしい余韻が続く。

 美味しい!マッカランらしさのある満足度の高い一本。程よいパワフルさとフルーツの綺麗なバランスで女性的なイメージ。フルーツ&トフィーの甘いアロマが印象的。そのままストレートでどうぞ。


Macallan Enigma 44.9%

マッカラン・エニグマはスペイン南西部アンダルシア地方の中心都市へレスにある樽工場「テバサ社」のファーストフィル・シェリーバットのみで熟成。

 ドライフルーツ、バニラ、重厚なオーク樽、洋ナシ、甘酸っぱいジャム、トフィー、紅茶、シナモン

 甘味、酸味、アルコール、ウッドスパイスなどが重層的に広がる。滑らかでパワフル。ジンジャーやシナモンのスパイスが深みを与え、芳醇な味わいに仕上がっている。紅茶のようなスッキリとした渋みとシェリーオーク樽の余韻が長く残る。

 バランスがとにかくいい。美味いですね。テバサ社のファーストフィル・シェリーバットのみの熟成ということで、テラよりはどっしりとした男性的なイメージに仕上がっているように感じました。(あくまで個人的感想です(笑))さすがはマッカラン!上品なスパイスと熟成感、ドライフルーツの風味などがバランスよく、口に含むと奥行きのある立体的な味わいに驚きました。素晴らしい!これは加水せずストレートで楽しんで下さい。

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