アイル・オブ・ハリス 待望のファーストリリース

ハリスツイードで知られるスコットランド・アウターへブリティーズのハリス島に2014年に創業した新たなアイランズモルト。

香/適度にピートの香りがあり、海風のような塩っぽい特徴。クリーム、バニラ、オレンジの皮、アーモンドの香り。パン生地のような粘りのあるモルトも奥に感じます。

味/クリーミーで塩味があり、心地よい諸島系ミディアムピートと独自のスパイスが特徴です。口当たりも柔らかく熟成感も適度にあるので、思っていたよりもしっかりした味わいがあります。アイランズモルトファンの1人としてこの一本は予想外⁉︎ これかなり良いです! 現地では発売と同時に即完売になったとか….。ありそうでないフレイバーが詰まった、これから大化けする予感をせずにはいられない期待大のスコッチだと思います。

蒸溜所/アイル・オブ・ハリス
所有/アイル・オブ・ハリス社
創業年/2014
樽構成/バーボンバレル(ヘブンヒル・バッファロートレース)オロロソ&フィノシェリーカスク
度数/46%
備考/バッチ3


農民の防寒着から貴族のカントリーウェアへ、そして高級素材へと地位を確立していった「ハリスツイード」で知られるスコットランドのアウターへブリディーズ・ハリス島。そこに2014年に創業したアイルオブハリス蒸溜所はあります。稼働から8年を経て待望のファーストリリースとなったハリス蒸溜所の特徴を3つほど

  1. グラッパの蒸留器メーカーで知られるイタリアのフリッリ社製のオーダーメイドスチルであること。
  2. 島で採れる超軟水と泥炭を使用しミディアムからヘビリーピート麦芽(12〜30ppm)を仕込んでいること。
  3. 赤道環流の温かさを運ぶメキシコ湾流による多湿な気候が熟成速度を上げること。

ハリス蒸留所からはしっかりとしたデザインコンセプトが伝わって来ます。ウイスキーやジンに島の持つポテンシャルを上手く閉じ込めた、品質でしっかり答える実力派といった印象があります。SDGsに関係する開発にも取り組んでいて、ウイスキーメーカーとして新しいモデルになる蒸留所の一つではないでしょうか。

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