グレンモーレンジ ラサンタ・キンタルバン

ラベルが一新されたウッドフィニッシュシリーズを2種飲んでみます。

Glenmorangie


◇12years LASANTA. sherry cask finish
◇14years QUINTA RUBAN. port cask finish

蒸溜所/グレンモーレンジ(ハイランド)
創業年/1843
所有者/LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社)
熟成期間/ラサンタはバーボン&シェリーカスクの12年、キンタルバンはバーボン&ポートカスクの14年
度数/ラサンタ43度、キンタルバン46度
備考/グレンモーレンジのウッドフィニッシュシリーズ第5弾。
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もとビール工場を改造して創業したグレンモーレンジは、スコットランドで最も背の高い(首の長い)ポットスチルがある蒸溜所。このポットスチルで蒸留することで得られる軽快でクリーンなニューポット(蒸留液)は、シルクのように滑らかでスムースな味わいを生み出します。仕込み水には「ターロギーの泉」と呼ばれる硬水が利用されているのも特徴ではないでしょうか。ウイスキー作りに望ましい適度なミネラル分を含んだ水は醸造効果を上げ、多様な風味を生み出し、長期熟成における原酒の安定性も高めます。

グレンモーレンジ最高蒸留責任者を務めるビル・ラムズデン博士は「最高の樽」にこだわり続ける探究者です。厳選された良質な樽から樽へと移し替えて後熟するウッドフィニッシュやオーダーメイドで造り上げるデザイナーカスクなど、木材が原酒に与える影響について様々な研究を行っています。オフィシャルラインナップを見ると、実に多彩なバリエーションがあって、どれも異なる魅力を放っています。

Lasanta.

香味/濃いシェリー、ヘーゼルナッツ、バニラ、ナッツのアロマ。滑らかな口当たり、ブドウやレーズンが口一杯に広がります。ほかにミルクチョコレート、微かに硫黄があります。といっても不快ではなくアクセントとして脇役を担っていると思います。やはりこの親しみやすい味わいはシェリー系モルトの代表格。ロックが美味しいですよ。

Quinta Ruban

香味/ハチミツ、ブドウ、グリーンアップル、桃、レーズン、パイナップルのアロマ。ミディアムライトのテクスチャーで甘くドライ。スパイシーなオークとダークフルーツ、そしてレザー系のコンビネーション。深みのある甘くもスパイシーな味わい。酸味も奥に潜み、ビターオレンジの余韻に。甘すぎず適度な複雑さが素晴らしい。飲み飽きなさではこの一本です。ハイボールでも美味しいです!

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