豊かで深みのある琥珀色。飲み手を失望させないダークベリーのフレーバー物語。
今日は実家のご近所さんから頂いたイイダコを持ち帰り、タコ飯を仕込みました。イイダコはタコの中でも比較的小ぶりで、この秋が旬らしい。早速きれいにに洗って塩茹でし、表面のぬめりを取ってクチバシを取り除きながら小さく切った。米2合分の出汁と調味料を用意し生姜とにんじんでシンプルに炊き込む。しばらくして炊飯器から良い香りがしてきた。炊き上がったタコ飯をしゃもじで混ぜ、夕飯にはまだ早いが茶碗に盛って頬張った。うまーい!仕込みの時にタコを見てキモちわるがった子供を呼んで、「これは美味しいグミのご飯だよー」と言って食べさせました。完
エドラダワーはいつか行ってみたい蒸溜所のひとつ。スコットランド最小の伝統的な蒸留所であり、数あるスコッチの中でも個性的なキャラクターを持っていることでも有名です。世界中に多くのファンを持つエドラダワーの創業は1825年にまで遡り、スコットランド・南ハイランド、ピトロッホリーに位置しています。ここは昔から避暑地として観光客を集めるいわばリゾート的な場所でもあり、20世紀の初め夏目漱石や竹鶴政孝が滞在した記録も残っています。
今回入手したのは数あるラインナップの中でも一際目を引く美しいデキャンタースタイルのボトルに詰められた、オロロソシェリー樽熟成のカスクストレングスです。(同じボトルでアメリカンオーク樽熟成タイプもあります。)コルクも大きくて扱いやすい、このタイプのボトルはなんといっても注ぎやすくて好きです。
オフィシャルコメントはドライフルーツとカスタードプディングのアロマ。味わいは濃厚なドライフルーツとベリー、オレンジの皮、タフィー、ケーキ。フィニッシュは柔らかなスパイス、イチジク、まろやかで、暖炉の燃えさしのような温かさが続く。と紹介されています。
EDRADOUR 2008 12years
IBISCO SHERRY 58.7%
蒸留年は2008年、ボトリング年は2020年。カスクナンバーは27、ボトル本数は684と札に記載されてます。
感想 レザーワックス、干し葡萄、革製グローブ、モルトビネガー、湿った木材、タバコなどの重曹的な香り。口に含むと辛味のあるスパイスと樽のウッド感そしてドライなベリー系フレーバーがパワフルかつクリアに広がる。渋み苦みを軽く伴いながら比較的さっぱりとしたフィニッシュ、ダークベリーの余韻が続き、ひと口ふた口と進むにつれシェリーフレイバーが豊かに重なり骨太なボディへと変化します。エドラダワーらしい本来のキャラクターとの素晴らしい共演、はい。これは美味しいです!サルファリー系の不快な要素はなく、クリアなダークベリーに渋みある大人のウッドフレイバーが溶け込んだ味わいが楽しめるエドラダワーでした。シェリーカスク好きにはぜひ飲んでいただきたい。