ミクターズ・スモールバッチ MICHTER’S

ミクターズ Estd1753

ミクターズ蒸留所の歴史は古くオープンは1753年。アメリカ・ペンシルバニア州で始まり、独立宣言よりも前の時代から存在する歴史ある蒸留所として知られています。禁酒法時代の1920年から第二次世界大戦後までモスボール(操業停止)だったようですが、1950年に再稼働し「ミクターズ・ポットスティル・バーボン」をリリース。しかしペンシルバニアに当時40か所以上あったという蒸留所も次々と閉鎖、1988年ミクターズも閉鎖し市場から姿を消します。アメリカの独立戦争時に初代大統領のジョージ・ワシントンをはじめ多くの兵士の心を温めたとされるミクターズ・ウイスキーはその後、20数年の時を経てケンタッキー州・ルイビルに復活し、現在も継承されています。2017年には世界のベストバーが選ぶ、最も人気のあるアメリカン・ウイスキーブランド第2位に選ばれるなど高い人気を誇る蒸留所です。

今回はミクターズ・スモールバッチバーボンをご紹介。

 

MICHTER’S US1 SMALL BATCH BOURBON 45.7%

ミクターズ蒸留所ではホワイトオーク樽の内側を焦がす「チャー」は2段階で行うようです、まずは軽く焦がし、次に強く焼く、こうすることで樽材の中にある糖分が凝縮されるといいます。さらにアルコール度数51.5%(103proof)と業界基準よりも低い度数で樽詰めするのは、なめらかな口当たりと豊かな味のため。蒸留所の長い経験から生み出されたアイデアが生きています。

ミクターズ蒸留所のモットー「コストは度外視」。主原料に使用される最高級コーンはクリアで豊かな香りと奥深い味わいを生み、さらに味を良くするため貯蔵庫を温める。熟成を促すための「暖房コスト・蒸散コスト」も惜しまない、まさにコスト度外視なバーボン作りが行われています。さらに、ほとんどのウイスキーには、表示されている年数よりも古い原酒が贅沢にブレンドされ、蒸留所独自の濾過を経てボトリングされています。

 琥珀色

 ボンド、セメダイン、桃、アプリコット、オークのウッディネス

 とろみのある柔らかな口当たり、みずみずしいフルーツの甘味、ジンジャースパイス、アプリコットティー、キャラメル、香ばしいオークフレーバーが心地よい。スモールバッチ・バーボンらしいフルボディーな酒質に繊細でフルーティーな味わいとのバランスがよく、見事な調和が楽しめるボトルです。普段はスコッチをよく飲む私ですが、こういうタイプのバーボンであれば抵抗なくレパートリーにはいってきますね。

 

 

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