リンクウッド11年 ヴァリンチ&マレット

創立200周年を迎えるスペイサイドの隠れた銘酒。

Linkwood (valinch & mallet )

11years (single cask 52.9%)

備考:ヴァリンチ&マレット社は2人のイタリア人によって2015年に設立されたイタリアンボトラー。現在ではフランスをはじめ世界各国に輸出しています。今回紹介するリンクウッドは、シェリーホグスヘッドで11年の熟成がかけられたシングルカスクです。(ボトリング本数/247)

 蜂蜜レモン、アップルパイ、フルーツパフェ、乾いたオーク

 蜂蜜レモンのような甘酸っぱさ、オイリーでコクのあるモルトの味わい。心地よく柔らかなスパイスの余韻が続きます。正統派とでも言えばいいか、奥にそういったモルトの旨味が潜み、開封直後はアーモンドやクルミを思わせるナッツなども強く感じられました。時間と共に柑橘のニュアンスが前に出てさらに飲みやすく、まとまったバランスへと変化します。

初留よりも大きなスチルを再留に使用することでよりクリーンな酒質を獲得し、華やかでフルーティーな甘味が特徴のリンクウッド。このハウススタイルは通好みの愛好家やプロにも支持され、ブレンダーからも高く評価されています。

シングルモルトとしてのリリースは少なめで、大半はブレンデッドに回されるのでマニア以外にはあまり知る機会のない蒸留所だと思います。’91年までにUD社(現ディアジオ)が保有していた22蒸留所のシングルモルトを「花と動物シリーズ」としてリリースしたことでリンクウッドの名前を知った方も多いんじゃないでしょうか。僕もその1人です^ ^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です