リンクウッド10年 ジェームズイーディー2022

ブレンデッドスコッチ「トレードマークX」 で知られるインデペンデントボトラーズからリリースされたシングルカスク。

LINKWOOD 10YEARS. JAMES EADIE

蒸溜所/リンクウッド(スペイサイド)
独立ボトラー/ジェームズ イーディー
樽/リチャードホグスヘッド
蒸溜・瓶詰/2012・2022
度数/54%(シングルカスク)
香味/メープル、カリン、白い花、和三盆のような上品なアロマ。粘性がありコクのある酒質。ミルククレープ、蜂蜜、タンニンのグリップ感にスパイシーな余韻。いかにもスペイサイドらしい優雅さ。

ジェームズ・イーディー(1827ー1904)はスコットランドの醸造家。
1854年にペールエール発祥の地イギリスのバートン・オン・トレントに移り住みビールの醸造会社を設立。ビールだけでなくウイスキーブレンディングも行っていた人物です。
ビジネスは拡大し順調でしたが1933年に財政的な問題から再編を余儀なくされ、会社は醸造所&パブと共にバス社(ビールメーカー)に買収されました。時は経ち2015年、ワイン・ウイスキー業界で経験を積んだ創業者の玄孫であるルパート・パトリックによってインディペンデントボトラーズとして復活したのが現在のジェームズ・イーディー社です。

リンクウッドは上品な香りと味わいが特長。オフィシャルリリースも少なくレアな銘柄として知られています。ストレートでずっと飲んでいられる親しみやすさ軽快さがあり、クリーミーな花の蜜が心地よい樽香と重なって続きます。今回紹介する10年物はスムーズな口当たりで軽快さとスパイスが一体となり、コクのある甘さが中盤からじんわり広がる一本です。飲み疲れず口に運ぶごとに豊かな味わいがレイヤーとなってうっとりとした余韻に満たされます。

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