生産の95%はブレンド用。シングルモルトとしてボトリングされるのは全体の5%のみ。
THE GLENROTHES
メーカーズカット 48.8%
備考 グレンロセスは1878年に創業。初のシングルモルトをリリースしたのは1987年。現オーナーはエドリントン社(マッカラン、ハイランドパークは姉妹蒸留所)でフェイマスグラウスのキーモルトとしても知られる。このメーカーズカットは1stフィルオロロソシェリーカスクのみで熟成(推定10~12年の熟成)し、ラインナップ中でも唯一例外的な高い度数でボトリングされたものだ。
香 ややサルファリー(錆びた金属、ゴム)、紙、ドライレーズン、紅茶、チョコ、カカオ、ブラウンシュガー、石鹸など
味 複雑なスパイスとクリーミーで豊かなフルーツの主張。ほろ苦くドライな印象も、熟成感もそこそこ。時間経過とともにサルファリーは弱くなり、一杯目と二杯目の印象がかなり違った気がする。最初はスパイスが強く主張し、金属の様な風味がフルーツと重なって、あまり好ましくない味わいだった。だが二杯目はこの印象を見事に覆す。ライトボディからミドルボディへ格上げされ、サルファリーに消されていた豊かな風味が出現。不思議なものです。開封後のこれからの変化も非常に楽しみだ。姉妹蒸留所のハイランドパークのように繊細な味わいがあるし、共通するシェリーフレイバーも感じた。ただこちらの方がスパイシー。
グレンロセス・メーカーズカットは2018年にリリースされたソレオコレクション。「ソレオ」とはスペイン・ンダルシア地方でシェリー生産過程において、原料のブドウを天日干しにする伝統的な手法のこと。主にパロミノ種を使用し天日干しにすることで濃縮された甘味が引き出される。
エドリントングループ社
2003年 グレンゴインをイアンマクロード社へ売却 | ||
2008年 グレングラッサをベンリアックファミリーへ売却(現在ブラウンフォーマン社) | ||
2017年 グレンロセスをBBR社から買収(ヴィンテージから熟成年数表記へ) | ||
2018年 カティーサークをラ・マルケニケーズ社へ売却 | ||
2019年 グレンタレットをアート&テロワール社へ売却 | ||
2022年 エドリントン社はマッカラン、ハイランドパーク、グレンロセスの3つを所有。 |