テロワールにかつてないほどの関心が寄せられる昨今のシングルモルトウイスキー
LOCHLEA Fallow edition
蒸溜所／ロッホリー
創設／2017（稼働2018）
樽構成／オロロソシェリーカスク45％、ペドロヒメネスシェリーカスク55％
熟成期間／NAS （４〜5年程度）
度数／46％
備考／気温が下がり、畑が休閑（Fallow）を迎える秋の季節に合わせ、2種のシェリー樽由来の温かみを感じる味わいに仕上げた限定品。日本へは402本のみの入荷。
主な香味／梅、苺、レーズン、ピクルス、蜂蜜、アーモンド、チェリー、ダークチョコレートなど。若干のサルファリー系があるため、気になる方はグラスに注いだ後少し時間を置いて飲むことをお勧めしたい。
この若く新しいロッホリー蒸溜所は自社で大麦を栽培・加工する農場型の蒸溜所。ボトルにデザインされたリブはトラクターのタイヤ跡をモチーフにしたもので、ウイスキー業界に足跡を残したいという願いが込められているとか。ファロウエディション（セカンドクロップ ）は冬の休閑期の畑に焦点を当てた「休閑編」の第二弾で、冬向けの濃いシェリー系シングルモルトです。
アワーバーレイとファロウエディションどちらも5年前後の熟成とはいえ、未熟さなどの不快要素は少なく飲み疲れることもない。ローランドっぽくないが将来性を感じるクラフトのひとつ。キルホーマンのような農場型蒸留所で100％自社で大麦生産を行いフロアモルティングもしていることは、とても価値のある作業といえる。特筆すべきポイントは元ラフロイグのマネージャー、ジョン・キャンベルが豊富な知識を注いでいることだ。