アイラ島で毎年行われるウイスキーフェスをご存じですか?この時に会員向けにラフロイグから限定でリリースされる「カーディス」というシリーズがあります。その中から今回はフィノカスクフィニッシュをご紹介。
ゲール語で「友情」を意味するカーディス。「友情」って最近あんま聞かなくなったように感じるのは僕だけでしょうか? そもそも照れ臭い言葉ですから。それは少年・青年期にのみ存在するものでもなく、逆にいい年こいてからこ-ゆ-言葉の持っている意味なんかをちゃんと考えるようになったような気がします。ピリピリとカーディスの封を開けながら「友情」って検索してみる。Wikipediaで「互いを肯定し合う人間関係であり、自己犠牲ができるほどの友達関係」とあった。
そんなものが友情の正体か?! ウサン臭過ぎないか!
「互いをディスり合うピース感と、おごらずも見返りはちゃんと回収するサービス関係」とかの方がしっくりくるのに・・・年を取ったか。純粋だったあの頃が懐かしい。めくれた友情。その向こう側を垣間見た中年であった。笑
ラフロイグツアーで蒸留所の女性スタッフから薦められた時は「カーチェス」と紹介されましたが日本では「カーディス」で通ってるみたいです。
最初1stフィルバーボン樽で熟成したのちフィノシェリーカスクで追加熟成したもの。
フィノはどちらかというとさっぱりとした辛口シェリーで、比較的軽い酒質が特徴なためラフロイグのパワーに屈っしてしまうのではと思っていましたが、他のレビューにもあるようにめちゃくちゃ良いバランスで仕上けられています。
値段も2万前後するので購入するには少し勇気が必要ですが、僕にとってこのボトルは間違いなく買って良かった一本です。
LAPHROAIG FIN OCASK FINISH
NAS 51.8%
1stフィルバーボンバレル6年熟成-フィノシェリーカスク(ホグスヘッド)2年追熟。
香 ミートスモーク、オイル、蜂蜜、フルーツジャム、胡椒・シナモンのスパイス、ココア、ハーブ
味 ドライなロ当りに潮気を伴うピートスモーク、ローストアーモンドの香ばしい甘さにすっきりとしたフィノ特有のフレイバーがバランス良く溶けている。ラフロイグらしいヨードのクセが全体を包み込み、爽やかな余韻が長く続く。
感 ラフロイグのキャラクターに甘酸っぱいフィノシェリーが鮮やか!華やかでバランスの取れたピーテッドモルトの味わいが存分に楽しめる一本です。これめちゃくちゃ美味いっす!ハイプルーフのパンチとオリジナルピートが、またアイラに来い!と手招いているよう。笑 じっくり味わえながらもスルスル飲み切ってしまいそうになる危ないボトルでした。